蒼玉

□★たまには良いよね?〜ウォンキュ〜
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            シウォンside
毎日、公務に走り回って、
いろんなイベントに行って、
忙しい毎日を過ごしている。

(あぁ…キュヒョナは、
どうしてるかなぁ…)

ぼーっと空を眺めていたら
後ろから、ドンへの話し声が聞こえた。

電話で話してるんだろうな
相手の声が聞こえず、
只、ひたすらドンへの声だけが聞こえる。

(幸せそうな声がしてるなぁ)

コーヒーを入れて、
新聞を読みながら聞いていた。

『うん…うん
わかった』
『わかってるって…じゃ今夜なっ』

電話を切ったドンヘに声をかける。

「どっか行くのか?」

ドンヘは、ニヤけながら
ヒョクと食事をすると言っていた。

あんな嬉しそうな顔を見たら、
こっちまで微笑んでしまう。
ドンへの笑顔は、本当に好きだ。

けど、恥ずかしそうな
キュヒョナの笑顔の方が、
俺には元気になる薬だよな…

そういえば、キュヒョナの
休みはいつだったかな?

どうしても我慢が出来なくて、
会いたくて
キュヒョナに電話してみた。
コール音だけなって
キュヒョナの声は聞こえない。

仕事中か…

又、新聞に視線を戻し、
読んでみたが、意識はキュヒョナに向かっていた。
今まで、海外での仕事や、
別撮りの仕事で何ヵ月も会えないとか
当たり前だったのに
何故だか今日は、
やたらキュヒョナに
会いたくて仕方なかった。
ドンへのあの顔を見たからかな?

そう思いながら、携帯の画面には、
マネージャーの名前が写ってた。

「もしもし、シウォンです…
キュヒョナに
頼まれてた物があるんですが、
今日は何時位に仕事終わりますか?」

『あぁ、部屋に送れるのは夜中の1時頃だと思う。何か渡すものなら、俺が取りに行こうか?』

マネヒョン、ごめん
あなたにも会いたいが、
俺は、キュヒョナに会いたいんだ。

俺は、心の中でマネヒョンに謝りながら、
俺から渡したいから、大丈夫な事と、
電話をして、時間を聞いた事は、
内緒にして欲しいとお願いした。

一瞬マネヒョンは黙ったが、
『わかった…シウォン
キュヒョンは、
明日休みって知ってるか?
余り無理はさせるなよ』

軽くため息をつきながら、
マネヒョンから言われた。

軽く笑って、電話を切った。

帰った頃に、いきなり行ってみるかな?

会えると思ったら、
ニヤけ顔になってたみたいだ。

『ドンヘヒョン…
シウォンヒョンが、
気持ち悪いんですけど』
『チャミナ…
見ないで、ほっといてやれ』

ドンヘは、お茶を飲み、
チャンミンは、
パンを食べていた。

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