惑星2

□初恋〜カイド〜
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俺は、アイツが嫌いだ
見てるだけでイライラする

イジイジして、挙動不審だし
黒縁眼鏡の端から
目だけで
キョロキョロして

アイツが近くに居たら
直ぐ解る程嫌いだ

アイツが眼に入る度、
イライラが募る

………アイツが嫌いだ

ジョンインは
ダンスルームから出て
汗だくのシャツを脱いで着替えていた

「あっち〜…」

タオルで汗を拭いてたら
背中に冷たいものが当たった

「!!!!!!っ」

「あはっ
ビックリした?」

悪戯顔をして
テミンが立っていた

「お疲れ〜
ほいっ奢り」

背中に付けられた
冷えたペットボトルを渡された

「マジで!
ラッキー!!」

そう言って
早速、蓋を開けて
一気に喉を潤わし、
内蔵を冷やした

「一気に飲んだら腹壊すぞ」

テミンは、呆れながら
500mlの飲み物が
あっという間に無くなるのを
見ていた

「さーって
もう一踊りしてくるわ」

新しいシャツに着替えて
レッスン質に向かった

「ちょっ!
俺も行くって」

テミンと居てたら凄く楽しい
ダンスの実力は
悔しいけど
凄いと思う

俺だって負けてないけどな

「ん?あっちの部屋
楽しそうな声が聞こえるよな」

違うレッスン室から
でかい声が聞こえている

「見に行ってみるか?」

「俺は、いいわ」

ふーんって言ってテミンは、
楽しそうだしって言いながら
声が聞こえる
レッスン室にヒョコヒョコと向かった

ジョンインは、
気にはなったが
自分が使ってたレッスン室に
入った

部屋の隅に
黒い物体が見えた

オバケ!?
ビクッとしたが
足があるので
違うと思った

そして振り向いたのが
あのぎょんすだった

「ビックリするだろ!
そんな所に居たら!」

ビビった自分が恥ずかしく
少しキツ目に声をかけた

チラッて振り返り
開口一番に言った言葉が…

「チャニョルは?」

カッチーン…

「しっ
しらねーよ!」

「そっかぁー
部屋、間違えたんだ」

一人でブツブツ言って
部屋を出て行こうとした

「何か言う事ないのかよ」

黒縁眼鏡の中から
目だけが動き

「僕の方が年上だよ」

出て行った…

「何なんだよ〜
アイツは〜!!」

レッスンどころではなかった
ジョンインは

怒りをダンスに込めて
踊ってた所を
テミンに見られて
めちゃくちゃ笑われた
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