導火線

□看病〜ジンチム〜
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スマホのディスプレーを見て
電話をする

「オンマ?ごめんね
夜遅くに
うん、大丈夫だよ
元気してるよ
あのね…お粥の作り方教えて?
えっ
うんとね…冷蔵庫にはね
あんまり無い
うん、足りなかったら
買いに行くよ

熱が少しある
疲れだと思う
喉の腫れはないみたい
え?
うん、僕じゃない
うーん
デリバリーより作ってあげたくて
うん、ありがとう」

レシピをメモした
足りない食材が特に無かった

簡単なカボチャ粥と豆もやしのスープの
作り方を教えてくれた

台所で料理を作っていたら
テヒョンが覗きこんできた

「ヒョン、大丈夫?
風邪だったのか?」

「医者の話では疲れだって
点滴して
熱も大分、下がったけどね
さっき汗流すのに
シャワー浴びてたから
何か食べさせなきゃって思ってね」

「何か手伝う?」

「ありがとう
僕一人で大丈夫だよ
テヒョナ
何か食べたかった?」

「果物を食べるから大丈夫」

そう言って
冷蔵庫からパウチしてある
カットフルーツを出して
部屋に帰っていった

カボチャを切って
レンジで暖めて
皮を剥いて
スープと少しの塩で味を整えて
カボチャのお粥が出来た

鶏ガラスープとワカメと豆もやしの
スープを作り白ゴマを散りばめた

青唐辛子を入れたら美味しいけど
無かったから葱にした

「ヒョンの口に合ったら良いけどな」

普段料理を作ったり
食べる事が好きだから
何となく
自信が無かった

トレーにお粥とスープと飲み物を置いて
ヒョンの部屋に着いた

「ヒョン
開けるよ」

ドアをノックしながら
声をかけた

ベッドに横になってるジンに近付き
覗き混んだら
真っ赤な顔をして眠っていた

テーブルにトレーを置いて
部屋を出た

ボールに水と氷を入れ
タオルを2枚持ち
1枚はボールに沈めて
部屋に戻った

乾いたタオルで汗を拭き
冷えたタオルを
おでこに当てた

「き…もちぃ」

ジンがボソッと呟いた

「ヒョン…気持ちいい?」

おでこや首に冷したタオルを
当てていた

ジンは目を開けてジミンを見た

「凄く気持ちいい
ありがとう ジミナ」

タオルを持つ手に
自分の手を重ねて微笑んでる

「ヒョン、お腹すいてない?
ちょっとだけでも食べない?」

高熱だったから
体が痛いよね

ゆっくり起き上がり
少し食べると言ってくれた
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