蒼玉

□疲れた時は…〜ウォンキュ〜
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シウォナのマンションの前に来た
帰ってるかな?
仕事が早く終わったから
突然来てみたけど
まだ帰ってないかなぁー?

部屋番号を押して
エントランスが開いた

そのまま部屋に行き
鍵を開けたら
真っ暗な部屋だった

うーっまだ帰ってないんだな

電気を点け、
部屋を見渡した。
本当に、モデルルームみたいな部屋で、
キレイだな…
でも生活感があまり無い部屋

ソファーに荷物を置き、
寝室のクロゼットに向かった。
パジャマを出して
浴室に向かった。
お湯は
さっきボタン押しといたから
溜まっていて、入浴剤を入れた 
のんびりお風呂に入りながら
いつもより帰りが
遅いシウォナに複雑な気分に
なっていた。
まぁ、付き合いもあるから
呑みに行ってるのかな?って
思いながらお風呂の中で
鼻唄を歌いながら
ボーッとしていた。

お風呂から上がり、
パジャマを着て
カーデガンを羽織り、
リビングに戻ると
ソファーに座ってるシウォナが居た
後ろから抱き付きたかったが
僕のキャラじゃないから
止めておこうと
キュヒョンは思い、
横から声をかけた

「お帰り」

シウォンが、疲れた顔をしてたが
微笑んで

「ただいま」

…何で無理に笑うんだろう?
しんどかったら、しんどいって
言ってくれたらなと思う

「シウォナ…大丈夫?」

「あぁ 大丈夫だよ」

一言だけ言葉を発して
目を瞑った
疲れてるのに
勝手に来たから怒ってるのかな?

キュヒョンは、隣にソッと座って

「シウォナ…ごめんね
疲れてるのに勝手に来ちゃって」

シウォンが、キュヒョンの方を見て

「怒ってないよ」

頭を撫でてきた
こちらを見て、
しんどさを見せないで居るから
キュヒョンは、シウォンの太股に
手を置いて、顔を見た

「シウォナ、
しんどい時は
しんどいって言って欲しい
僕も力になりたいから」

キュヒョンは、真剣に気持ちを伝えた

「ありがとう
帰ってきた時はしんどかったんだ
でも、部屋に入ったら
キュヒョナの匂いがして
キュヒョナの歌声が聞こえたから
ホッとして力が抜けたのかもな」

だから、疲れは吹き飛んだんだって
頬にキスをしてくれた

キュヒョンは立ち上がり
シウォンの前に立った

「僕がシウォナの疲れを
癒してあげる」

カーデガンのボタンを外し
前を開けて

「こっちにおいで〜」

シウォンが、目を大きくして
見ていた
だんだんと白い肌が
赤くなり、顔を背けた

「は、恥ずかしいんだから
早く抱き付きに来てよ」
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