蒼玉

□X'mas〜ウォンキュ〜
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外には雪が
イルミネーションが、
街路樹に巻かれて
カラフルに光っている

その明かりの側には
幸せそうな人々が
年に一度のこの日を
一緒に居たい人と、
カラフルな明かりを見て歩いている

「良いな…」

ボソッと呟く

「何か言ったか?」

マネヒョンに聞かれて

「別に…」

って答える。

「キュヒョン、気になるだろ」

次は、ヒチョルヒョンから
文句言われた

「ごめん
でも、本当に大した事無いんだ」

ヒチョルは、溜め息をつき外を見た

「シウォンとまだ喧嘩中か?」

数日前に喧嘩してしまった
素直になれない自分に
後悔してるのに
今、触れないで欲しかった

「…うん」

はぁーと溜め息をつき
ヒョンが頭を撫でて来た

「俺には素直なのにな
サンタさんにお願いしてみたら?
シウォンと仲直りさせてくださいって」

「ヒョンっ!!
べっ別にサンタさんに
お願いしなくてもっ!」

「ふっ可愛いな
サンタさんにお願いって」

トゥギヒョンが鼻で笑う
恥ずかしくなって
顔を下に向けた

「今頃、シウォンも
どう仲直りするか
悩んでるんじゃないか?」

そう言いながら
一人一人マンションに降ろされて
僕も降ろされた
こんな日に、ミノ達に連絡したら
ダメだよなぁー
皆、想い人と過ごしてるだろうし
ヒチョルヒョンも、
しっかりトゥギヒョンと一緒に降りたし
そう思いながら玄関に入った

リビングに明かりがついてる
消して出るの忘れたかな?
そう思い、怖々部屋を覗いたら
シウォンが、ソファーに凭れて
本を読んでいた。

「…何で?」

振り向いたシウォンは、
黙って近付き
目の前に立った

「キュヒョナ…こないだはごめん
まだ怒ってる?」

眉を下げて
覗き込んでくる

「ごめんね、
余裕がなかったんだ」

必死に謝ってくるシウォン

喧嘩の原因は、
シウォンが、
友人の前でベタベタしてきたから
恥ずかしくて嫌がったら、
シウォンが怒ってしまったという
互いに大人げない、
バカップルだからなり得る
喧嘩だった
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