蒼玉

□空と歌声〜ウォンキュ〜
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「なぁ、シウォンがおかしいぞ」

ドンヘがチャンミンの耳元で
声をかけた。

「いつもじゃないんですか?」

ワゴン車に並んで乗っているチャンミンが、眉間にシワを寄せてシウォンを覗き混んでいた。

「やっぱり変だって!
だって新聞逆さまだし」

チャンミンが、新聞を見て
目を見開いた。
そして

「ダサっ」

その一言を放った。

「シウォン!
どうしたんだよ!!」

ドンヘが肩を揺すったら
シウォンが振り向いた。

「何だ?」

シウォンがめんどくさそうに振り向いた。

「大丈夫?」

ドンヘが聞くと

「何が?」

シウォンが聞き返す。

「だって、新聞逆さまだぞ」

シウォンがビックリしてみた。
チャンミンが、流石に
覗きこんで

「何か心配事ですか?」

んーって唸っている
ドンへとチャンミンは
目を合わせた。

「いや、
うん…大丈夫だ。
うんうん」

独り言が激しい。

「何ですか?
ブツブツ言って!」

チャンミンがイラッとしながら言った。
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