蒼玉

□★たまには良いよね?〜ウォンキュ〜
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           キュヒョンside

「んー明日は久しぶりのオフだぁー」
今日の仕事を終えて
僕は、マネヒョンに送ってもらう
車の中で、伸びをした。

頭の中で、明日は何をしようか
悩んでた。
たまには、買い物も行きたいし
ゲームもしたい、片付けもしなくちゃいけないし、のんびり寝たい気もする。

誰かから、誘いの連絡とか無いかな?
そう思って携帯のディスプレイを見て、
何件か連絡が入ってた中に
シウォンヒョンの名前があった。

(急用だったのかな?
こんな時間に連絡は…無理だよね)
時計を見たら、もう12時近くて
本当は、声が聞きたかったし、
もっと早く気がついてたらなぁーって
ぐずぐず考えてたら、
マンションの前に、着いてしまった。

「明日休みだからって羽目外すなよー」

僕は、携帯を見ながら
肩を下ろしながらエレベーターに乗り、
部屋に向かった。

俯きながら携帯を見て
ため息ばかりついてしまう。
「シウォナの声が聞きたいな…」

僕は、甘え下手でなかなか、
素直に気持ちも言えなくて、
シウォナみたいに、ストレート言えたら
良いんだけどなぁー

そんな事を考えながら、自分の部屋に入った。
荷物を置いて、ソファーに疲れた体を沈めた。ちらって時計を見て、もう12時は
とっくに過ぎてしまってて、
又、凹んでしまった。
そしたらだんだんと、涙が溢れてきて寂しくなってきちゃった。
「シウォナ…会いたいよ」

ソファーの上で、膝を抱えて丸くなって、
いたら、玄関が開く音が聞こえた。
「何?」って思って音がなる方を見たら、
会いたいと思ってた人が、入ってきた。
これは、夢か?って思って見てたら
僕に近づいてきて、頬に手を添えて
指で涙を拭ってくれた。
「キュヒョナ?どうしたの?」
愛しそうにそして
心配そうにそっと声をかけた
シウォナに向かって
抱きついてしまった。

「シウォナ…シウォナッ」
子供のように泣いてしまった僕を、シウォナはやさしく擦ってくれたり、キスをしたりと、
慰めてくれた。

少し落ち着いてきた僕をシウォナが、
覗き込んで『どうして泣いてるのか』って
心配そうに聞かれた。

僕は、シウォナの顔を見ながら、
唇を噛み締めた。
気持ちを、言いたい。
けど言ったらシウォナを、困らせちゃう。
また涙が、溢れてきた。
シウォナが、頬を両手で押さえて、
僕の涙に、キスをしてくれた。
僕は、シウォナの顔をじっと見た。
そして、普段言えない言葉が
つい出てしまったんだ。

「シウォナ 寂しくて会いたかった。」

その言葉を、言ったらシウォナの顔が崩れた。
そして僕を抱き締めて、耳元でシウォナが言ったんだ。

「俺も、キュヒョナに会いたかった。
マネヒョンに、明日オフって聞いたから
考えなしに、来ちゃった。」

シウォナが、愛嬌たっぷりに笑って
軽くキスをしてくれた。

甘えるのが苦手て、素直にもなれない
僕だけど、たまには良いよね?
素直になっても。

「シウォナ、帰っちゃヤダ」

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