惑星

□初恋〜チャンベク〜
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俺が歌を歌えば
いつの間にか人が集まる

合気道も、楽しくて
でも、歌も好きで…
好きな事は、
楽しくて回りが見えなくなって
してしまうところもあるから
家族から、良く笑われる

歌が好きで事務所に入って
練習をしていた。
時間内だったら
好きなだけ歌えるから
家だったら、声を押さえて歌わないと
怒られるから
事務所に練習生としては入れた事は、
本当に良かった

ある日、歌の練習をしてたら、
何か視線を感じた

野次馬の中に、目を輝かせて
楽しそうに見つめている
男前が居た
格好いいなぁー…
やっぱり、芸能事務所だから
格好いい人が多いんだろうな

そう思いながら、練習が終わって
彼を探したら、部屋から離れていた

「やぁ、君
凄く歌が上手いね」

年上の人が話しかけてきた。

「ありがとうございます」

微笑んだら、
凄い食い気味で話し掛けてきた。

何か、あの男前が凄く気になった

この日の練習が終わり
帰りの電車に乗るために
駅に向かった

今日も楽しかったなぁーって思って
ただ、あの男前を思い出した
背がスッと高くて
目が凄く大きくて
凄く響く低い声

俺は、背も低いし
目が小さくて
声は、低くない
全く正反対だ

駅構内に進んだら
いきなり肩を捕まれた

合気道をしてたから
護身術は身に付いてたのに
まさかと思い
振り向くと
あの男前だった

そしたらいきなり
自己紹介してきた
かなりツボに入った

こいつ面白い

変なヤツって思いながら
話をしたら
凄く話しやすくて
いつの間にか
終電の時間だった

話足りなかったけど、
しょうがない

別れて家に帰った
家路まで歌を歌いながら歩いた。

それから、事務所に行けば
ずっとチャニョルと一緒に居た。
チャニョルには、
いっぱい人が寄って来て
俺も、すぐに知り合いができた。

けど、男女関係なく
近付いてくる事に
複雑な気分になってる
自分が居る…
何だろう?この気持ち…
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