狩人は奇術師と共に

□狩人は奇術師と共に 第6章
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あれから本格的に薬師として活動することになったレイン。

専ら顧客はゾルディック家なのだが、顧客の幅を広げるためにとヒソカがサイトを立ち上げてくれた。

パソコンの使い方などさっぱりわからなかったのだが、ヒソカに教えてもらいながら何とか運営している。

そこから注文を受け、料金の振り込みが確認されたら依頼主の元へ薬品を発送するという形で現在活動している。

ちなみに口座もレイン専用の物が用意された。

収入は生活費と、新たな薬の材料集めに使っている。

最近は庭で薬草の栽培も始めた。

なかなかに充実した毎日を送っていると思う。

そして念の修行も本格化した。

応用技である"凝"や"隠"、"円"、"堅"、"硬"を教えてもらい、現在は"流"の修業中だ。

さらにレインは強化系なのだが、攻撃特化の技がないためその辺りも磨いた方がいいということで新たな"発"を開発した。

"無慈悲な狂戦士の盾斧(バーサーカーアックス)"という、チャージアックスを使った場合に身体能力が上昇する技だ。

さらに有害な薬をチャージアックスに塗って斬ると、効果が増強するなんて能力も付けてみた。

複雑な"制約と誓約"は無いが、普通に戦う分ならばこれで十分だろう。

ちなみに薬を作る方の能力には、"未知なる秘薬の創造主(オールマイティーファーマシー)"という名前が付いた。

こちらの開発も進んで、誰かから依頼を受けて薬を作る場合、代償を依頼人に支払わせることが可能になった。

その際はリンクした2種類の薬を使うことによって代償を支払う対象を指定することにした。

赤い薬を製薬時にレインが、青い薬を依頼人が飲むことでレインに代償は掛からず青い薬を飲んだ相手に代償が起こる。

これで強力な薬を念で作る際にも余計な代償をレインが支払わなくて済むようになったのだ。

これにはヒソカも大喜びしていて、進んで実験台になろうとしたのだが全力で却下している。

念の修業がひと段落したレインはこの日、ヒソカに連れられてある場所に出かけることになった。

ヒソカがとある目的のために偽装入団しているという、幻影旅団。

彼等にレインを紹介するのだとか。

何でもそこの団長のご要望らしい。

移動にはヒソカの私用船を使うということで、レインは(意識がある状態では)初めてこちらの世界の飛行船に乗ることになった。

実はヨークシンから移動する際に乗っていたらしいのだが、あの時は代償でぐったりしていたので全く記憶に無かったりする。

ヒソカの私用船があまりにも広く使い勝手が良くて、ものすごく驚いたのは言うまでもない。
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