狩人は奇術師と共に
□狩人は奇術師と共に 第3章
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近くの町はあまり大きいものではなかったが、日用品や最低限の衣類を揃えるには十分の場所だった。
レインの衣類といえば、下着とインナーくらいの物だ。
鎧はあるが、この世界に合わせるとなると普段着には出来ない。
というわけで、ヨークシンでひとまずヒソカが買ってきたシンプルな白のワンピースに薄手のカーディガンを羽織って出かけ、服を調達することにした。
「……薄いモノばかりなんだな、ヒソカの服を見た時にも思ったが…」
「まぁ向こうみたいな生き物があちこちに居るわけでもないし、戦う用の服でもないからね♣」
「防御力に不安が…」
「いや普段着に防御力を求めないでおくれよ♠」
「けどこの前みたいに突然の襲撃があった場合に備えて、少しでも頑丈な物の方が…」
「一般人向けの服屋に何を求めてるんだいレイン☠」
「もう少し、こう…戦いやすそうな服は売っていないのか?」
「それは後でちゃんと調達してあげるから、まずは普通の服選んでくれないかな?」
こんなことばかりを言っていたら、ヒソカに見事に呆れられた。
結局ヒソカの助言を受けながら、普段着を何着かコーディネートしてもらった。
別に服装にこだわりはないのでほぼ全部任せてしまったというのが正解なのだが。