狩人は奇術師と共に

□狩人は奇術師と共に 第2章
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やはりレインの熱は上がっていて。

すぐさまシャワーで体を綺麗に洗い、服を着替えさせた。

右肩の傷も深く、放置すれば余計に熱が上がってしまうだろう。

ヒソカはポーチからいつも使っていた塗り薬の回復薬グレートを取り出し、レインの傷に塗りつけた。

その上からガーゼで覆い、包帯で固定する。

既にレインの意識はなく、されるがままになっている。

自分のせいでレインを危険な目に遭わせたという後悔は幾ら拭っても拭い去れなくて。

「…もう、絶対に離れないよ♣誰に見られようと、構うものか…キミを危険な目に遭わせるよりは、ずっとマシだ♠」

レインから離れないということは、必然的に旅団の者とも関わらせることになる。

図らずしもクロロの思惑通りになってしまうことになるが、そんなことは気にならなかった。

レインを護るために、片時も離れない。

ヒソカは久し振りに、レインのベッドに並んで横になった。

戻ってきたことにより、一人でも眠れるようになったため具合の悪いレインに気を遣って別々の部屋で眠っていたが、今日はとてもそんな気分にはなれなかった。

「…早くよくなってくれるといいのにね、レイン…♥」

眠るレインを抱き寄せて、ヒソカも眠りにその身を委ねた。

少しでも早く、レインが回復することを願いながら。

〜Side ヒソカ END〜
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