狩人は奇術師と共に

□狩人は奇術師と共に 第2章
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〜Side ヒソカ〜


ヒソカがレインの世界から戻ってきて、初めて鳴った電話。

その相手はマチで、内容は団長からの呼び出しだった。

レインを置いて行くわけも、連れて行くわけにもいかないため断りを入れたのだが、途中で電話の相手が団長に替わり団長命令で強制的に呼び出されることになってしまった。

偽装入団とはいえ、ヒソカも幻影旅団の一員。

そのため団長命令に逆らうわけにはいかない。

クロロと闘うためには、一応旅団員としての体裁は保っておく必要があるのだ。

向かった先は、現在クロロが潜伏しているという場所。

ヨークシンから、全力で走って1時間といったところだ。

「やっと来たね。ハンター試験が終わって何ヶ月経ってると思ってんだい?今までどこで何してたのさ。」

潜伏先のホテルに居たのは団長であるクロロの他、マチ、シャルナーク、パクノダだ。

ヒソカの来訪に、マチが不機嫌さを隠そうともせず捲くし立てる。

「ちょっと厄介事に巻き込まれてねぇ…連絡が取れない場所に行ってたんだよ♣電話でもそう言っただろう?」

「それで3ヶ月もほっつき歩いてたってのかい?ふざけた奴だよ、全く。」

「ちなみに連絡が取れない場所って?3ヶ月もそんな場所に居なきゃいけない厄介事っていうのも気になるけど。」

「内緒♦」

シャルナークの問いにも、ヒソカは黙秘権を貫き通そうとした。

言ったところで理解出来ないだろうし、言うつもりも毛頭ない。
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