狩るか狩られるか

□狩るか狩られるか〜第9狩り〜
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原生林。

山と森、そして湿原で構成されている広いフィールドであり、風情が感じられる景観を楽しめるレインお気に入りの場所だ。

ネコタクで連れられてきたのは、その中のエリア3にあたる場所。

赤い花びらと美しい水が流れており、レイン一番のお気に入りスポットとなっている。

最も此処で採取出来る素材は大したものではないのだが。

「此処が原生林、エリアは3。おそらくグラビモスはこの上、ツタを登った先に居る。」

「へぇ…きれいな場所だね、この花弁が特に幻想的だ♦あちこちを見て思ったんだけれど、この世界は自然がとても豊かなんだね♣」

この世界しか見たことの無いレインには判断がつかないものだったが、確かにそうなのかもしれないと思う。

そもそも自然が豊かでなければ、これほどまでに多種多様なモンスターが生息することもないのだろう。

「そうかもな。とりあえず行くぞ、なるべく多く狩って数を減らさなきゃならんからな。」

話もそこそこに、崖上から垂れ下がったツタを掴んで上に登り始める。

以前のように念で上がって来るのかと思ったが、意外にもヒソカはレインに続いてツタを登ってきた。

郷に入っては郷に従え、というものなのかもしれない。

登り終えた先に居たものは、灰色の岩のような体を持った大きな飛龍、グラビモスだ。

ズシン、ズシンと足音を響かせながら巨体を揺らしている。

「ヒソカ、気配消しとけ。見本見せる、次はお前も参戦してもらうからな。」

「OK♥ボクは此処で見てるよ、よろしくねセンパイ♦」

「その言い方やめろ。」
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