狩るか狩られるか
□狩るか狩られるか〜第9狩り〜
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食事と身支度を終え、二人でソフィアの元へ向かう。
クエストの受注は済ませてあるから、後は出発前に声をかけるだけだ。
「あ、おはようございますレインさん!と…えっと、ヒソカさんでしたっけ!今日は初陣頑張ってくださいね〜!」
「あぁ、おはよう♦センパイの足を引っ張らないように気を付けるよ♣」
「その言い方違和感しかないからやめろ。ソフィ、クエストの方は大丈夫か?」
朝からソフィアは妙にテンションが高い。
ピエロルック、いやヒソカ曰く奇術師ルックらしいが、その彼を見ても怯えるどころか笑顔で対応出来るその対人能力は結構恐ろしいと思う。
初恋がブラキディオスだと言い切るだけのことはある。
ただ変わり者なだけかもしれないが。
「はい、ちゃーんと準備出来てますよ!いつでも出発出来るようにネコタクも待機させてますから、今すぐにでも出かけられます!」
「仕事が速くて助かる。帰りは荷物が多くなるだろうから、荷物用に多めにネコタクを手配してくれ。行って来るよ」
準備が出来ているのであれば話は早い。
すぐにでも出かけて、一匹でも多く狩って来るとしよう。
「承りました!帰ってきたらまたお土産話を聞かせてくださいね〜!グッラビッモス♪グッラビッモス♪」
またソフィアのテンションが高くなってきたので、早々に出かけてしまおう。
付き合っていては日が暮れてしまう。
「ヒソカ、行こう。」
「OK♪」
一人テンションが上がって跳ね回るソフィアを置いて、出発口に待機しているネコタクに二人で乗り込んだ。