狩るか狩られるか

□狩るか狩られるか〜第3狩り〜
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話をしていると時間が経つのは早いもので、いつの間にかネコタクは遺跡平原に到着していた。

ネコタクから降り、アイルー達に礼を告げて見送る。

「さて、此処が遺跡平原。んでもって今いるのが拠点ね。ほい、地図。」

支給品ボックスから、地図を二枚取り出して、片方をヒソカに渡す。

「地図は基本的にハンターズギルドから支給されるから、地形覚えるまでは拠点で回収しとくと良い。あと下位クエストなら他にも応急薬とか、必要そうな物も一緒に支給されてたりするから貰っとくように。」

ヒソカはどうもハンターをやるつもりらしいから、必要なことは最低限教えておいた方が良いだろう。

そうしておけば、あとは一人でもそれなりに生きていける筈だ。

「アドバイス、感謝するよ先輩♥」

明らかにふざけているヒソカの発言にも慣れてきたのか、出会った時ほど苛立ちを感じなくなってきた。

慣れとは恐ろしいものである。

「へーへー。んで、拠点のすぐ隣がエリア1、基本的にボスモンスターが来ることは少ない場所で、今回のバトルの舞台。幾ら暴れたって問題ないから、特にルール指定はしないけど…しいて言うなら殺しはなしだ。それ以外は何でもありで構わない。念ってのも使っていい。」

「へぇ、いいのかい?キミにだいぶ不利な条件だと思うんだけど…♣」

「良いって言ってんだろ、何度も言わすな。ほれ、とっとと移動すんぞ。この後薬の材料集める予定なんだから時間が惜しい。」

正直な話、死ななければレイン自作の薬で何とでもなる。

だからこそ殺し以外何でもありのルールにしたのだが、これが結果としてレインに多大な後悔を生むことになったのである。
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