狩るか狩られるか

□狩るか狩られるか〜第3狩り〜
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相手にするだけ時間の無駄だと、必要な物をポーチに詰めていく。

採取に必要な道具と、薬を少し多めに詰める。

準備を終えると、再びヒソカを連れて家の外へ出て行った。

向かう先は、受付嬢の元だ。

「あ、レインさんおかえりなさい!帰ってきたばかりなのに、またすぐクエストですか?早くこの事態が落ち着いてくれると良いんですけどねー…さ、クエストを選んでください!」

彼女、クエストの受付嬢ことソフィアはレインがドンドルマでよく話す数少ない人物の一人だ。

正直周りにあまり良い印象を持たれていないレインにとって、分け隔てなく接してくれる彼女の存在は僅かな救いなのだ。

「遺跡平原の採取ツアー、頼むよ。ちょっと訳ありで人連れてくけど、勘弁してほしい。」

本来、村クエストは一人用だ。

誰かを連れて行くならば、バルバレの集会所やドンドルマの大老殿を経由する必要がある。

しかし今現在は非常事態ということで、制限が色々と緩和されているから都合がいい。

クエストに必要なハンターランクも、条件を満たしたハンターが一人居れば条件を満たしていない他のハンターも同行することが出来るようになっている。

これはモンスターの異常増殖によって討伐クエストがギルドから大量発注されたのだが、規定のハンターランクを持つハンターだけでは圧倒的に人手不足になってしまうためである。

最も経験不足なハンターだけに行かせて死人を増やすわけにはいかないため、最低限十分な経験を積んだハンターが同行しなければならないのだが。

「はいはい、お任せください!採取ツアーで色々集めてきたら、その後ドドーンとおっきいモンスターも狩ってきちゃってくださいね!期待してますよ、レインさん!」

「了解。これが終わったら、また連続狩猟でも行って来るさ。」
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