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□君の優しさに縋って
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『今週の週末、いつものホテルな』
その一言だけ書かれた彼からのメール。この文にも、もう慣れてしまった。
『了解』
と、彼に返信する。
そして仕事に戻った。
臨也と静雄は、犬猿の仲だ。
昔から、顔を合わせれば喧嘩ばかりしていた。
理屈を咄す彼と、理屈を嫌う彼。
合わないのは当然だった。
そんな2人が、いつからか身体の関係、所謂セックスフレンドの仲になったのはもう随分と前だ。
喧嘩の後に日々の鬱憤を晴らすため、お互いの性欲処理としてこの関係を続けていた。
臨也も、これで構わないと思っていた。
・・・いたんだ。