the Chamber of Secrets

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隠れ穴のジニーの部屋でレイチェルは養父に手紙を書いていた。

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アブへ

元気にしていますか。私は元気です。
ウィーズリーさん達は私にものすごく良くしてくれます。

アブの他に、また新しいお父さんとお母さんができたような気持ちです。
ウィーズリーおばさんはアブに負けないくらいお料理が上手です。ウィーズリーおじさんはマグルのことを色々教えてくれます。マグルの発明ってすごく素晴らしいです。

こんなにあっという間に夏休みが過ぎていくなんて思いもしなかった。

でもやっぱり最後にアブに一目会いたいです。
ホグワーツ特急が出る日に9と4分の3番線にきてくれますか?

レイチェル

追伸
たまにはお店の掃除をしたほうがいいと思います
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「よし!ウィンディ、お願いね!」

ウィンディはご機嫌で大空へ羽ばたいていった。きっと返事もすぐに来るだろう、と思ってレイチェルは外に出て、双子たちが庭小人と戯れているところに参加した。


「レイチェル!もうすぐ学校が始まるな。ここはどうだった?」
「すっごく最高!」

その言葉にジョージは満足げだった。

「なんてったって、俺たちがいるしな」

ニヤニヤするフレッドにレイチェルは「そうだね」と笑顔で返した。



「私もウィーズリーおばさんとおじさんの子供に生まれたかったな。あ、もちろん、養父のことは大好きよ。」



なんとなく口から出た本音であった。血の繋がった母がいて、父がいる、普通の家族への憧れはずっとあった。

その言葉に、フレッドは「レイチェルなら大歓迎さ!貧乏だけどな!」と返した。

一方ジョージの方は、目を丸くさせて、何かを考えているようだった。

「どーした?相棒?」
「あぁ、いや、なんでもない!俺もレイチェルを歓迎するぜ!」

フレッドが尋ねるとジョージはそう返した。庭小人で遊んでて疲れたのだろうな、とレイチェルは思った。


レイチェルが少し離れたところで庭小人を振り回しているのを確認して、フレッドはジョージにコソコソと詰め寄った。

「もしかして、レイチェルと結婚すれば家族になれるな、とか思った?」

「・・・・・・なんで?」

「俺がそう思ったからさ!!」

「!!!」

「まあ俺らじゃなくてもロニー坊やとか兄弟の誰かが結婚してくれればずっと楽しいぜ!ビルでもいいな!顔はいいから!」

「あ、ああ。そうだな。」


レイチェルに向かって庭小人を投げようと企み始めたフレッドをよそにジョージはなぜか安心した。

(・・・なんで安心してるんだ、俺。)

自分のレイチェルに対する気持ちが、これまでのただ楽しい時間を過ごしたいだけではないものに変化しているのをジョージは気づき始めていた。
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