the Philosopher's Stone

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かぶってごらん恐れずに

だって私は考える帽子



不思議な、でも嫌いではない歌を帽子が歌った。

どうやらあれが組み分け帽子らしい。



続々と1年生の寮が決まっていく。


「ハリー・ポッター」

マクゴナガル先生の呼び声に周囲がざわつく。

ハリーの組み分けは他の人よりも難航しているようだったが、グリフィンドールとなった。

親しくなった友人達はみなグリフィンドールである。

私はゴドリック・グリフィンドールの子孫だがだからといってそこに配属されるとは限らない。

・・・・・・緊張してきた


「レイチェル・ゴドリクソン」

きた、そう思ったらハリーの時ほどではないが少しざわついたのがわかった。

(ゴドリクソン?)
(今年は有名人が多いな)

自分の先祖の偉大さが恐ろしい。
苗字一つで皆が驚く。

しかしそんなことはお構い無しに組み分けの席につく。


「おやおや、」

「ひっ!」

頭上で話し出す帽子に思わず声を上げてしまう。

「君の組み分けは必要ないだろうに・・・

グリフィンドーール!!!」


「!やった!」

高らかな帽子の声とともにグリフィンドール生が拍手で迎える。


「「ようこそ姫君!!」」

「ジョージ!フレッド!」

「レイチェル!同じだね!」

「ハリーもね!改めてよろしく!」


新しい仲間達との一年目の魔法学校での生活に心踊らすレイチェルであった。






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