the Philosopher's Stone
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2人はとうとう炎を抜けた。そこにあるのは仕掛けを考えた先生たちの数から考えて最後の部屋にちがいない。
既に誰かがそこにいた。
しかしそれはスネイプでもヴォルデモートでもなかった。
「クィレル先生!?」
「あなたが!」
2人は目を疑った。そこにいたのはいつものおどおどしたあの先生とはまるで違った、しかしそれは間違いなくクィレルであった。
「そんな、僕らは・・・」
「スネイプだと・・・!!」
「セブルスか?」
クィレルは確かに彼は疑わしいと嘲笑した。
「でもスネイプは僕を殺そうとした!」
「試合の日にハリーの箒に呪文をかけていたのよ!」
「それは私だよ。彼は反対呪文を唱えていたのさ。」
「スネイプが僕を救おうとしていた?」
思いもよらなかった答えにハリーとレイチェルは驚愕した。
「彼が次の試合で審判を名乗り出たのも私が二度と同じことをしないようにだよ。ずいぶんと時間を無駄にしたものだ。どうせ今夜私がお前を殺すのに。」
クィレルが指をパチンと鳴らすと縄が現れハリーに巻き付いた。
「ハリー!!」
##NAMW1##が駆け寄ろうとすると、クィレルは忘れていた、とつぶやいて新たな縄でレイチェルを縛り上げた。
「この鏡が石を見つける鍵なのだ」
クィレルの後ろには大きな鏡があった。
望みを映し出す、みぞの鏡である。
これがどうやらダンブルドアののこした試練のようだ。
ハリーはその鏡にクィレルを集中させないよう話し続けさせようと試みている。今は何としてもダンブルドアが戻るまでの時間を稼がなければいけない。
クィレルはこれまでのことを話し続けた。ヴォルデモートと会ったこと、グリンゴッツへ忍び込んだこと、スネイプのこと。
「この鏡はどういう使い方をするんだ?ご主人様、たすけてください!」
クィレルがさけぶとどこからともなく声が聞こえた。
【その子を使うんだ・・・ハリーを使え・・・】
「「!??」」
「ポッター!ここへこい!」
ハリーの縄を外すと鏡の前に立たせた。
何が見える、そうクィレルが尋ねる。
「ハリー!しゃべっちゃダメ!」
「うるさいぞゴドリクソン!」
「いたっ!」
「##NAMW1##!!」
縄が鞭のようにしなりレイチェルのきれいな顔に傷を付けた。
「黙ってみているがよい。さあハリー、なにが見えるんだ!?」
「・・・僕のおかげでグリフィンドールが寮杯を獲得したんだ・・・」
レイチェルはハリーの様子から確信した。ジンジンと頬が熱を持っているがそんなことはどうでもよかった。ハリーはうそをついている。おそらく彼は賢者の石を見つけてしまったに違いない。