フェイトエピソード

□キミの笑顔に……
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イオ「あたしはイオ。よろしくね!」

そう言ったキミの笑顔に惚れました――



俺はユウキ。
最近この騎空団にお世話になることになった新米の騎空士だ。

そんな俺には今気になる女性がいる。

イオ・ユークレース。

初めて会ったときのあの無邪気な笑み――
そう、俺はあの笑顔に一目惚れしたんだ。

彼女とは年も近いせいかすぐに仲良くなれた。
話すたびに彼女の魅力が見つかって、どんどん思いが強くなっていく自分に気づいた。

この想いを彼女に伝えられたら……
あわよくば、友達や仲間以上の関係になれたら……なんてね―――



オイゲン「いやー、若いっていいねぇ!」

ラカム「しっかしおまえらまだ十歳ちょっとじゃねぇか!いくらなんでも若すぎやしねぇか?」

オイゲン「なぁに言ってんだ!おまえだってこの船に惚れ込んだくせによ」

ラカム「へへっ、まぁな」

今日の船番は俺とオイゲンさんとラカムさん。
女性陣が皆いない隙に二人に俺の恋心を打ち明けてみた。

オイゲン「それに、この船にゃ、年のわりにはしっかりしてるやつが多い。イオも例外じゃねぇ」

ラカム「まぁ確かにな。あいつも、レディ、レディって言ってるし」

オイゲン「んで、おまえさん。イオのどこに惚れたんだ?」

『え、へへ……』

話を振られた俺は少し照れてから、

『そりゃもうあの笑顔ですよ!にこってしたときのあの顔はまさしく天使!
それに声も本当にかわいくて!
あとあと、ツンデレなところ!こうプイッてしてるのがもうかわいくて!
プイッとにこっ、のギャップがたまらないんです!』

一気に想いをまくし立てた。

ラカム「え…?あ、ああ、そうかそうか。
ええと、その……よかったな?」

オイゲン「おいおい、こりゃ相当だなぁ……」

あれ?ひかれた?

オイゲン「ま、何にしてもだ。男なら当たって砕けろ!応援してるぜ!」

ラカム「いやいや、砕けちゃダメだろ!でもまあ、俺も応援するから。頑張れよ!」

『オイゲンさん、ラカムさん……
ありがとうございます!俺、頑張ります!』
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