クロスフェイト

□悪戯……できない
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今日は年に一度のハロウィン。
ゼタとバザラガはハロウィンのイベントが開催される、とある町にやってきていた。
そこで、よく見知った人物を発見した。

ゼタ「ねぇ、あれベアよね?」

バザラガ「そうだな。ユーステスもいるようだ」

ゼタ「よし、せっかくだから悪戯しに行きましょ!」

バザラガ「……お菓子をもらいに、ではないのか?」



ゼタ「おーい!ベアー!ユーステスー!」

ベアトリクス「ゼタ!?なんでここに?」

ゼタ「なんかおもしろそうだったから?」

ベアトリクス「なんで疑問形!?」

ゼタ「んで、アンタ達は?」

ベアトリクス「へへん!任務だっ!」

ゼタ「任務?仮装して?」

ユーステス「仮装ではない。変装だ……俺はな。こいつは仮装だがな」

ユーステス「ちょっ!?し、しょうがないだろ!知らなかったんだから」

バザラガ「ちなみに任務は終わったのか?」

ユーステス「ああ」

ゼタ「そうかそうか。じゃあ問題わね。よしベア、トリック・オア・トリート!」

ベアトリクス「えっ!?さっき子供達に全部あげたからもうない……」

ゼタ「じゃあ悪戯決定!こちょこちょこちょこちょ!」

ベアトリクス「ちょっ!ひゃあ!ぷっ、ははははは……あはははは……!」

ゼタ「それそれ、こちょこちょ!」

ベアトリクス「あははははははっ!ちょっ、もう無理……や、やめっ……!」

そのとき、バザラガがぽんとゼタの肩に手を置く。

バザラガ「そろそれやめてやれ。さすがにかわいそうだ」

ゼタ「まぁそうね。私も疲れてきたし」

ベアトリクス「はあ……はあ……はあ……。わ、笑い死ぬかと思った……。
うぅ、くーやーしーいー!ゼタ!トリート・オア・トリート!」

ゼタ「はい」

ベアトリクス「おお!チョコだ!やったー!……って、これじゃ悪戯できないじゃんよぉ。……バザラガは?」

バザラガ「ん……」

ベアトリクス「クッキー!うまそー!……じゃあ……」

ちらっとユーステスを見るベアトリクス。

ユーステス「…………」

無言で差し出されたのは飴だった。

ベアトリクス「おおー!なんかお前が持ってるとは意外だな。ま、ありがと。……って、ぜんぜん悪戯できないじゃん!」

ユーステス「……諦めろ」

ベアトリクス「もー、私も悪戯したいー!」

そのときベアトリクスの叫び声を聞きつけてきたのか、子供達が駆け寄ってきた。

子供1「お姉ちゃん!トリート・オア・トリート!」

ベアトリクス「えー!だからもうないって!」

子供2「じゃあ悪戯だね!悪戯ー!」

ベアトリクス「え、いや、ちょっと……。い、悪戯はいやだー!」



END

 

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