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□ごめん
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いつからだっけ。
ティパニの柔らかい笑顔を見て心が痛くなるのは。
前はむしろ幸せだったのに。
この理由がやっと分かった気がする。
今日もティパニは朝起きてから、楽屋でも番組でも皆に同じ笑顔を向ける。
きっとパ二の周りは笑顔で溢れてるんだろうな。
ごめん、私嫉妬してるの。
私だけのもの。何てわがまま許されないけど。
今は私だけを見てほしいな。
一緒の部屋でテレビをみるパ二の肩にもたれかかった。
いつもの事の様にそのままテレビを見続けるティパニ。
「‥パ二。あのね。」
呼びかけるとやっと私の方を見てくれた。