Daylight
□【61】〜【89】
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櫻葉【61】◆Daylight◆
シャツ越しに指を置くと、それだけで雅紀もわかったのだろう。
雅紀が慌てて逃げようとする。
急激に動かれても、俺が急激に力を加えても、すり抜けてしまうから、言葉で制止するしかない。
「雅紀っ!逃げないで…」
「だって…////」
「じゃ、俺から脱ぐ?」
雅紀は首を振った。
「だって、しょーちゃんに触れなくなっちゃうもん…」
「じゃ、触ってみる?」
「触る?しょーちゃんに?」
俺がズボンだけ脱ぐと、雅紀は意味がわかったようで、何も言わなくても、その場所に恐る恐る手を伸ばしてきた。
「アハハ、立派だろっっ!!」
我ながら、バカだと思う。
けど、俺だって少しは照れ臭くて、それから少しでも雅紀の心をほぐしたくて。
「しょーちゃん…
なんで?なんで、おっきくなったの?」
「は?そこからなわけ?
そりゃ、雅紀が欲しいって思うから…」
俺はシャツの裾を雅紀の唇へあてた。
その上にゆっくりと自分の唇を重ねる。
柔らかい布の上から、雅紀の唇を甘く咬むように口づけを繰り返すと、雅紀は俺にしがみついてきてくれた。
「しょ、、ちゃん…」
「好きなんだよ…
ただ、抱きたいってだけじゃなくて、色々と知りたいんだ。」
普通の恋愛ではなかった。
それは性別に関してもだけど、何より雅紀が普通の人間ではない、ということ。
だから知る方法から模索している。
これが正しいことなのかどうかさえわからないけど。
本能が“そうしろ”と訴えかけてきている。
唇を離して、再度、シャツを雅紀の腰に巻き付ける。
「雅紀、少しだけ腰を持ち上げてくれる?」
恥ずかしそうにしたまま、コクンと頷いて、雅紀は腰を少しだけ浮かしてくれた。
ズボンだけを下げ、視野に飛び込んできた白皙(ハクセキ)の脚は溜め息が出るような美しさだった。
「すげぇ綺麗だな…
元から色白なの?」
「うん、、、
日焼けもするよ?
するけど、すぐに白くなっちゃうんだもん…」
見るだけでわかるほど、きめの整った透き通るような肌に直接触れることが出来たら、どんな感じなんだろう。
…つづく…