CuteなSugar
□ポッキー
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【ポッキー☆2】CuteなSugar
雅紀に、しょーちゃんやったらと言われ、願いごとを考えてみた。
「俺の・・・願いごとかぁ。。。」
1.雅紀にチョコを 舐 め 取 らせたい!
2.雅紀ともう少し 濃 厚 なキスがしたい!
3.雅紀の唇で、ぱくっとされたい!
4.雅紀の身体中を 舐 め 回 したい!
5.雅紀とドッキング パ コ パ コ したい
6.雅紀の逝く顔が見たい!
30秒じゃ足りそうもねぇじゃん…。
6個だから、ひとつ5秒か…。
早口でお願いしたら、ギリギリいけるかな?
でも、雅紀から『何をお願いしたの?』って聞かれたら困るし。
いや、『キスしたい』ぐらいだったら、ちょっと赤面した雅紀に会えるかもぉぉぉ///
「しょーちゃん?」
「ハッ!い、いや、俺も雅紀がいるから、願いごと叶っちゃってる、、かな?」
って、なんで俺はカッコつけてんだぁぁぁぁあ!
あぁ、願いごとが叶うチャンスを逃した気分…。
※雅紀にチョコ舐め取らせるために適当なまじないを自分で作り上げたのに、すっかり自分がそれを信じていたバカな俺でした。By現在の俺
「あっ!雅紀、じゃあさ?
どっちが早く舐め取れるか競争してみねぇ?」
「あ、面白そう♪する、するぅ〜♪」
そうだよ、雅紀にはこっちのほうが合ってたんだよ。
雅紀は『負けないからね♪』と、楽しそうにポッキーを1本取った。
俺は、勝負なんかより、これから繰り広げられるであろう、エンターテイメントに胸を踊らせる。
「よーい、ドンっ!」
ここから、記憶が飛ぶんじゃねぇかと思うほど、俺の想像を越えた夢の世界が目の前に広がった。
唇 をすぼめて、ポッキーを抜き差 ししたり。
舌 を出してポッキーの外側を必死に 舐 め た り。
たまに溢れくるツバを音を立てて啜ったり。
顔を傾けてポッキーの裏側に舌を 這 わ せ たり。
ひょええぇぇえ///
す、すげー、かわいいよぉ(泣)
怪しまれたら困ると思って、俺もチョコを 舐 め て はいたけど、気付いたら、ポッキーを中途半端にくわえたまま、茶色い涎を制服のシャツに垂らしてた。
「終わった!
・・・しょ、しょーちゃん?
ちょっと、しょーちゃん、大丈夫?」
「はひ?」
「あぁっ、涎垂れてる!
チョコ、シミになっちゃうよ!
しょーちゃんママに叱られちゃうよ!
ほら、脱 い で!」
雅紀がティッシュを取って俺の口元を拭うと、シャツのボタンを次々に外して、脱がされていく。
こ、こんなシチュで、そんな手早く脱がされたら、もー、やるっきゃない!
翔くん、我慢の限界だよぉぉぉ!
と、思って、雅紀に抱き着いたはずなのに、雅紀はスクっと立ち上がって、俺のシャツを手に階下へと行ってしまった。
雅紀ぃ、、、(泣)
***
あの頃は、まだカメラなんて持ってなかったけど、大学に入ってバイトして、カメラを買った。
もちろん、雅紀を撮るために。
それからは、雅紀の日常をカメラに納めるのが楽しくて、今朝みたいな、かわいい口元を見ると我慢出来なくなってしまう。
「しょーちゃん?なに、やってンの?」
パソコンの【口元フォルダ】に今朝の写真を保存していたら、寝たと思っていた雅紀が後ろから覗き込んできていた。
マ、マズイ!
うっかり今朝の雅紀の口元に見とれていて気付かなかった!
「しょーちゃん?」
「い、いや、あの、これはさ?」
雅紀は、全体を写すのは気にしないみたいなんだけど、口元アップや指先アップや喉元アップやビーチクアップが見つかると、ややこしくなる。
「んもぉっ!また、こんなの撮って!
しょーちゃんは、オレのこと、そういう目でしか見れないの?(怒)」
「だってさ、、、?
雅紀が悪いんだぞ?
雅紀が、雅紀が、、そんなかわいい口をして、る、、から…」
はぁぁぁ、怒った口元も、かわええ///デレデレ
今すぐ、この怒った口元を撮りてぇぇ///
「しょーちゃん、夜更かししてると、また朝起きられなくなるよ?」
「わかってるよ・・・
けど、雅紀だって寝てなかったじゃん!」
「だって、それはさ?
あの、、しょーちゃんが、、なかなか来ないから・・・
だからさ?しょーちゃんとさ?
なんてゆーか、オヤスミのキスもしなかったし、、
それに、、最近さ・・・」
「雅紀?それって・・・」
「んもぉっ///いいから、早くベッド行くよ?///」
雅紀がベッドに戻る時間を与える余裕がなかった俺は、事が終わってから、また怒られた。
…おしまい…