CuteなSugar

□ポッキー
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【ポッキー☆1】CuteなSugar




俺と雅紀は幼馴染み。
社会人になった今では一緒に暮らして、同じ会社で働いている。

もちろん、恋人として…。


事は朝食を食べていた時に始まった。

雅紀がスティックパンをパクっと口にしたのが悪いんだ。



「雅紀っ!噛むなっ!」



「ふぉっ?」



「噛むなよ?動くなよ?ちょっと待ってろよ?」



雅紀は、スティックパンを軽くくわえたままポカーンと固まっている。

今に始まったことじゃないけど、何故か雅紀の反応は、毎回何が起こったかわからない、というもので、この 何が起こったかわからない状態のうちに1枚は納めておきたい。

急いで、カメラとスマホを用意する。



「雅紀、動かないでね…」



先に、一眼レフで、ポカーンとした顔でスティックパンをくわえた雅紀を1枚撮る。


かわええ♪♪


次にスマホで1枚…これは、いつでも見れる用に。


その時、パンを噛まないまま緩く開かれていた雅紀の口の端から、ツーっと唾液が溢れてきたのが、なんとも言えず…。



「雅紀っ!そのままっ!そのままねっ?」



再度、一眼レフを構えると、口元をアップにして1枚撮った。


はあぁぁぁぁ、、なんて、かわいくて、エロいんだぁぁ♪♪


俺が雅紀の口元フェチになったのは、高校1年のホワイトデーに初めてキスをした時から。

実は、そのファーストキスから次にキスするまでのタイミングがなくて、お互いに両想いだとわかっていても、友達のような幼馴染みの関係のまま進めないでいた。




*あれは高校2年に進級した春だった*



はぁ・・・。

雅紀の唇、柔らかかったなぁ…。


あの日以来、雅紀に会うたび、口元が気になってしまう。
ふっくらしてて、少しアヒル口になってて、喋る時や食べる時に動くたびに、これで、俺のショウクンをぱくっとされたら…と考える日々。


せめて、もう一度キスがしたい!と思っているけど、なかなかチャンスがなかった。


今日も、雅紀が俺の部屋に宿題を持って遊びに来てくれたけど…俺は勉強どころじゃなくて。

宿題の問題を解きながら、ブツブツ言ってる雅紀の唇に釘付け!


はぁぁぁ、、かわいいよぉ♪♪♪



「しょーちゃん…これ、わかる?」



「っ!は、はいっ?」



「しょーちゃん?宿題やってンの?」



「だって疲れたし、、雅紀ぃ、休憩しようよぉ…」



雅紀は時計を見て『そうだね…』と言ってくれた。



「あ、ポッキー持ってきたけど食べる?
しょーちゃん、甘いもの好きじゃん♪」



ここから、俺の口元フェチが、すげー高速で始動してしまう。

ポッキーを摘まむ雅紀の指先もたまんないぐらいエロいんだけど、ポッキーを食べる口元がぁぁぁぁぁ///


もぐもぐ、ちゅぱちゅぱって感じで、、あぁ、そんなんされたら、翔くん、完全オッキしちゃうよぉ♪

それでも、もっと見たい!
舌先とか、口元で舐める感じとか、なんかないかな、ないかな…


ピコーン!ヒラメイタ!



「雅紀ぃ?ポッキーのチョコの部分だけ、30秒で舐め取ることが出来たら、願いが叶うって知ってた?」



「願いが叶う?」



ふふふ、、、まだ高校生だし、雅紀は純粋だし、ちょっと女の子ちっくなとこがあるから、この手の話題は昔っから食い付きがいいんだよな!



「そ、願いごと考えながらチョコだけ舐め取るの。
時間計っててやるから、やってみ?」



「願いごとかぁ…
しょーちゃん、オレのこと、、、
あの、、、好き?////」



ブフォッ!
好き過ぎて死にそうです!(泣)

こんな告白来るなんて、翔くんの願いごとがひとつ叶ってしまいました!



「おぅ、、す、すきだよ?」



「ん〜、なら、いいや。
オレの願いごとってそれだけだから。
じーちゃんから無駄な欲は出すなって言われてるしさ?
しょーちゃんがやったら?」



雅紀のじーちゃん…余計な家訓を身につけさせないでくれ!(泣)
でも、相葉家は、昔っからそんな感じなんだよな。





…つづく…
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