Absolute ruler1
□天空闘技場200階
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私、ゴンにキルアは、快進撃(笑)を続けていた。
私は180階と190階を行ったり来たり、200階に行ったらお金稼げないから仕方ないよね、うんうん。
「つーかさ、●●●も試合に金賭けりゃいいんじゃね?」
『いやー、ゴンとキルアにだったら賭けれるけどその他大勢には賭けると勿体無いからなぁ』
「じゃあオレたちの試合には賭けてたの?」
『いや、今のゴンとキルアに賭けても大勝ち出来ないから、2人とも強いってみんなわかってるから、みんな同じように2人に賭ける、それで大した額にならなくなってるし』
「●●●も同じ感じだよな、賭ける意味がねぇ」
だからファイトマネーだけで金儲けしてる、それでも一試合100万オーバーなんてザラだが…
ゴンは賭けごとにはあまり興味がないらしく、キョトンとしてるだけだったが。
「…なあ、●●●」
『ん?』
「あのよ…」
言いにくそうにキルアは口をモゴモゴとさせる。
「ネンって…知ってるか?」
『念?うん、それがどうかした?』
「やっぱ知ってるよなぁ」
はぁ、と溜息を吐くキルア。
ズシ君に何か聞いたけど特に聞き出せなかった感じなんだろうなぁ。
ゴンも難しそうな顔をした。
「ゴンがよぉ、●●●は知ってるだろうけど教えてくれないと思うって言ってたんだが、やっぱりオレは知りたい、教えてくんね?」
『あー…』
「●●●、ダメかな?」
『うーん…』
言葉で教えるのは容易い、でも2人は感覚で覚えるタイプだろうから、やってみた方が早いんだけど…
私は教えるのが壊滅的に下手くそだ。
どうしたものかと首を傾げる。
「…キルア、やっぱりウイングさんにもう1回聞きにいかない?」
「教えてくんねーってアイツ」
「でも●●●も渋るようなことだよ?」
ウイング…?
『ウイングって?』
「あ、ズシの師匠なんだって」
「前にそいつに聞いたんだけどさ、はぐらかされた」
『なるほどね…』
「ねえ●●●、そのネンって教えるの渋るほどのものなの??」
渋ってる訳じゃないんだけども…
『…まあ、使い方を間違えれば自滅しかねない代物…かな』
「でも兄貴は使えるんだろ」
『…イルミね、使えるよ』
現在進行形でイルミの念が発動して額にぶっ刺さってるよとは言えなかったが…
さて、どうしたものか…
「オレらさ、明日には200階に行く、その前にちょっとは知っておこうかと思ったんだよ」
『…200階…ねぇ…』
「●●●、もう1度聞くぜ、ネンについて教えてくんね」
真剣な表情をするキルアとゴン。
私は渋ってるわけじゃないので、素直に答えた。
『…私はね、念について教えるのを他者から止められるくらい教えるのが下手なんだよ』
「…マジで?」
『前にフェザリーヌに怒られた』
「マジか」
『マジだ』
ちと怖かったなぁ、あん時は。
チェザにも苦笑いされたし、ケフカは大爆笑して人には向き不向きがあるってなんでか慰められた(ムカついたから殴った)
『だから、教えてもいいけどめっちゃ下手くそだから、アレだ、考えるな感じるんだタイプだから私』
「それでもいいって言ったら?」
『死ぬ覚悟があるなら私を頼りなさいな』
軽く念を発動すればキルアは飛び上がって壁際まで走り、ゴンも飛び退いた。
「うへー、止めとこうぜゴン、コイツに教わったら命幾つあっても足りなさそうだもんな」
「あはは…」
『教えてくれるかわかんないけど、1人紹介できる人ならいるよ?』
そう言えば目を輝かせる2人。
可愛いなぁと思いつつ、その人の名前を出せば思いっきり顔を歪ませた。
「「絶対に嫌だ!!!」」
『嫌われてんなー、ヒソカ』
思わず苦笑いした。