Absolute ruler1
□ククルーマウンテン
1ページ/2ページ
『んー…ククルーマウンテン、久々だね』
「●●●は来たことあるの?」
『まあ、シルバ…キルアの父親とは面識あるよ、あと母親もね』
「マジでか!ならオメーさえいれば普通に入れんじゃね?」
『いや、あそこは普通じゃないから入れないと思う』
シルバはまだしもキキョウさんはたぶん、私が言っても3人は入れてくれないだろう。
イルミと同じで友達なんてキルアには要らないと思っているだろうし。
そもそも私さえ入れてくれるか怪しいぞ…いや、もし入れなかったとしたら自力で入るんだけどね。
『にしても君ら無一文かよ』
「悪いとは思っている…ハンター試験でお金が必要とは思わなくてな」
『飛行船って案外高いんだね…ってかハンター証使えばただなのに…』
なんでか私が自分含めた4人分の旅費(?)を支払った。
クラピカは1度銀行行けば出せると言ったが近くにそんなものは無かった←
ゴンはまあ…うん、子供だしな。
『レオリー…』
「そ、そんな目で見るなよ!俺だって学生だぞ!!」
『まだだろ』
まあ、別にいいんだけどね。
どうせ金なら有り余ってるくらいだし。
これから大金叩いて買うってものもないし。
あ、ジンの口座から引き落とせばよかったなー、思いつかなかったなー、今度下ろそ、3億くらい、どうせ気付かないでしょ。
「キルアの父親って、厳しい人なのだろうか」
「あんな兄貴がいやがるんだ、きっと親父なんて相当な奴だろーぜ」
『イルミよかマシでしょ、イルミは聞く耳すら持たないけど、シルバやゼノさん…キルアのお爺さんね、あの人はまだ話がわかるよ』
「マジでか」
『依頼関係に口出しすると怒るけど』
まあ、それは口出しした方が悪いってことで。
あくまでゾルディック家は依頼で動いてる、成功率が下がるようなものはとことん失くす主義者のゼノさんが怒らないわけがない。
シルバは問答無用で相手を叩きのめすだろうけど。
『まあ、ゾルディック家にはゾルディック家のルールがあるから、あまりつっこまない方が身のためだよ』
「でもキルアは連れ戻すよ、オレ」
『分かってるさ、でも言っとくけど、シルバやゼノさんはイルミと同じくらい強いからね、話がわかるって人に喧嘩は売らないでよ』
暗殺者相手に3人を守りながら戦えないからね、と、念を押す。
1人で殺るならまだしも、この3人を守りながらは正直キツい、って言うか無理。
『あ、話がわからないのはイルミと母親とキルアの弟くらいかな』
「キルアは3人兄弟なのか」
『いや、5人だよ』
「マジか」
『キルアは真ん中っ子、上に2人と下に2人、長男と末っ子は性格に難アリって感じ?キルア絡みになるとね』
カルトは挨拶したことないけど、キルアがゾルディック家で客人と仲良くしてたらカルトはその家族殺しちゃったっていう事があったぐらいだ。
カルトの言い訳は自分の実力がどこまでなのか知りたかったと話していたが…あれは嫉妬の目だ。
見りゃわかる。
「しっかし、オメーはなんでその危ねー家族と知り合いなんだ?」
『私?私は…まあ、暗殺されそうになった側?生きてるけど』
「マジでかお前」
『結構前の事だしねぇ…』
実は私もゾルディックですぅ〜とか言いたかねぇ。
あまり好きな血じゃあないし。
『ま、そん時はゼノさんに気に入られてズルズルと友好関係築いてたら…今みたいな感じ?』
「うわぁ!●●●は誰とでもすぐ仲良くなれるね!」
『君には負けるよゴン』