Absolute ruler1
□ゼビル島
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何だかんだで72時間が過ぎ、トリックタワーでの試験が終わった。
私は1位通過したけど、3日も待たされて退屈極まりなかった。
たまにヒソカがじゃれて(?)トランプを投げつけてきたが、平手打ち食らわしたら大人しくなった←
私は悪くない。
『結局タワーは一番だったし、つまらなかったなぁ』
「ってかマジでヒソカと一緒だったのかよ…運悪ぃな」
『うん、暫くあの顔みたくないわー』
トランプ避けなきゃいけなかったし、とても面倒だった。
「ヒソカのあの怪我って●●●がやったの?」
『いやゴン、だとしたらあの程度の怪我で済むと思うか?』
「思わない!」
●●●なら相手をミンチにしかねないね!と笑顔で言うゴン。
いやうん…ゴン、君サラリと失礼なこと言うよね…いや、間違ってはないんだけどさ…
「次はどんな試験かな?」
「もう料理やらマラソンやらは嫌だな」
『次もどうせ暇』
「こっちは必死だっての!!」
ボロボロでタワーから出てきた4人を見る。
タワーでも残り一分って時にギリギリで入ってきたし…必死なのは伝わったよレオリオ。
4人と話していたらリッポーがやって来た。
「諸君、タワー脱出おめでとう、残る試験はあと2つ、四次試験はゼビル島にて行われる」
「ゼビル島って?」
『小さい島でね、無人島、ハンター協会の私物島みたいなとこ』
よく試験に使う島だって聞いたことがある。
そして全くと言っていいほど人工的な手入れをしていない。
「これからクジを引いてもらう、このクジで決定するのは、狩る者狩られる者、タワー脱出順に引いてもらう」
『ああ、なら私からだね』
女性が持ってきたボックスから1枚のカードを引く。
リッポー曰く、そのカードに書かれた番号のナンバープレートを集め、トータル6点にし、1週間後に試験開始場所に戻ってくることが、今回の試験内容だった。
「一つ、特別ルールがある」
『リッポー、質問』
「後にしろ、諸君の中で1人だけ無字のカードを引いた者がいる」
あ、それ私だ。
「その者は自分のプレートが既に6点になっており、時間までに自分のプレートさえ守っていれば合格となる」
「それはずるくないか?」
「説明は最後まで聞くものだ、自分のプレートが6点だが…他者にとっても6点分となる、つまりその者のプレートさえ持っていれば、自動的に合格となる」
ニタリと笑うリッポー。
いやらしい試験にしたものだなぁ。
その役今回は私だったけど、他の人だったらここにいる全員から狙われるってことだから、残念賞もいいとこだ。
「その者のプレートはラスト1日になったら、全員に居場所がわかるようにブザーが鳴り続ける」
「おお…!」
「誰にでもチャンスがあるってわけだな」
いやねーよ( ˙-˙ )
「●●●、質問とは何かね」
『いや、ゼビル島内なら何処に行ってもいいのかと、ほら地面に穴掘って入ってるとか洞窟に行くとか』
「構わんよ、ただし、島から出たら即失格とする」
つまり、海に入ってはいけないと言うことか。
ゼビル島に隣接する小島に行こうと思ったけど、それは失格になる気もするし、仕方ないか。
リッポーと女性から軽い説明を受け、2時間程でゼビル島に着き、試験が開始されることとなった。
「しっかしよ〜、その空白のカード引いた奴、災難だな」
「同感だな、ラスト1日は受験生全員から狙われることになる」
『向かってくる奴全員ボコボコにするから大丈夫だろ』
「●●●なら大丈夫だと思うが……ん?」
ポカンとした表情でコチラを見てくるクラピカ。
ん?私何か変なこと言ったか?
「●●●、まさか…」
『え、ああ、うん、それ私だよ』
空白のカードを文字通り、みんなが見れるように掲げる。
クラピカやレオリオは引いていたが、ゴンやキルアは、あ、やっぱり?と言う顔をしていた。
「●●●が試験管に質問って言うから、そうなんじゃないかなーとは思ったんだ」
「俺も、てゆーか●●●がターゲットとかぜってー狙わねー、俺勝てねーもん」
『正攻法なら勝てないだろうね』
不貞腐れた様に私とは戦わないというキルア。
でもここでやるのはプレートを奪うというハント[狩り]である。
正攻法以外もれっきとした戦法の一つだ。
『ま、やるなら全力でかかってきな、全力でズタズタにしてやるから』
「怖ーよ!誰が行くかっての!!」
「恐らく、●●●に単身でかかっていくことの出来るやつは少ないよ…」
「つーかヒソカぐれーだろ…」
『全力で逃げるわ、敵前逃亡バンザーイ』