シミュレーテッドリアリティ 1
□実は趣味はコレなんです。
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『遊園地?』
「そう!〇〇も行かない?」
魅音と千裕に遊園地に行かないかと誘われた。
現役女子高生に、遊園地…果たしてそのテンションに付いていくことが出来るのやら…心配だ。
でも断るのも勿体無いよなぁ、遊園地行きたい遊びたい。
どうせならデ●ズニーとかU●Jとかも行きたい。
あれ、この世界の時間軸的にUS●ってもう存在してたっけ?
「どうする?」
『え?あー…それってどこの?』
「割と近いよ、泥門駅から電車乗って5駅だから」
「実は今学生割引やってるみたいなの」
千裕からパンフを渡され、眺めてみる。
生徒手帳表示で半額、これはいいな。
『………ん?』
下の方に、私にとって遊園地よりも心躍るものが載っていた。
『……麻雀…』
「?ああ、それね!なんでもプロが来るんだってさ、一般参加OKのイベントらしくてね」
「〇〇ちゃん、麻雀やるの?」
『…うん、まあ…好き』
「へぇ、意外だね、麻雀って女の人あんまやってるイメージないんだよねぇ」
プロでも女性はいる。
でもやっぱり男性の方が多いのも事実だ。
『麻雀やりたいなぁ…』
「……やりに行く?」
『え?あー…や、遊園地だろ?遊園地行きたい』
「いやさ、どうせ遊園地で遊び終わってからでも間に合うやつだからそのイベント」
「時間が18時からだもんね、麻雀のイベントは」
18時頃まで遊園地で遊んで、それから麻雀に付き合ってくれるらしい。
なんと…ありがたや…
「〇〇って麻雀強いの?私のじぃちゃんがやってんの見たことあるけど、あれってほぼ運だろ?」
『運も必要だけど…意外と簡単だよ、やること覚えたらだけど』
「でも麻雀って難しい単語いっぱい出てくるよね…」
ああ…私もまだ高校生だった頃は確かに難しそうだと倦厭していたな…
でもやってみたら意外と面白いし、やってく中で役も覚えられたし、役満で上がれた時は感動したっけ。
『2人もやってみたら?意外とハマるかもよ?』
「んじゃあ、そのイベント参加してみよっかな!」
「初心者でも大丈夫なんだよね?誰かと組んだりするのかな?」
『いきなり1人で打てとか、そんな鬼畜はしないだろ…』
私だってパニクるぞ…
「よし、じゃあ遊園地は朝9時開園だから、土曜の朝8時半に泥門駅な!」
『?もっと早く行かなくて大丈夫なのか?』
「ああ、大丈夫大丈夫、そんな混まないから」
それ遊園地大丈夫か?
経営困難だからイベントやってるのか?
私が心配した所で事態が変わるわけじゃないけども。
「んー!楽しみ!」
「私も、楽しみ」
『…私もー』
遊園地、何年ぶりかねぇ。