ゲットバッカーズ奪還屋

□ノボウギク
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「よぉ、ポール!ブルマン2つ!」


銀次
「夏実ちゃんツケでね!」


ポール
「おまぇら…いい加減ツケで珈琲飲むのやめろよな…うちは慈善でやってるわけじゃ…」


ホンキートンクのテーブルに座りツケで注文したのは…

取られたら取り返す成功率100%奪還屋…

天野銀次…
美堂蛮…





「慌てんなよポール、これからガッポリ入るからよ!」


銀次
「そうそう…あっ!ヘヴンさん!」


ヘヴン
「はぁーい、お久しぶり!」



奪還屋の依頼を仲介する美女…

仲介屋ヘヴン…



ヘヴン
「ねぇポール…あそこの花瓶なんで空なわけ?」


ポール
「あぁそれな…まぁみてろって…」


夏実
「あっ!きましたよ!」



カランと扉の鈴を鳴らし入ってきた名前。



『こんにちわ!ポールさん!』



ポール
「おっ…よろしくな、名前ちゃん!」



『はい!』



挨拶をソコソコに名前は花瓶を手に取る。



ヘヴン
「へぇー綺麗ね…今度わたしもお願いしようかしら!」



『はい!是非!』



ニッコリ綺麗に微笑む名前に、銀次は見惚れる。



銀次
「ねぇ蛮ちゃん!名前ちゃん可愛いね!」




「別に……普通だろ…」



カウンター席に座り頬づえをついたまま、ぶっきらぼうに答える蛮。



蛮をみて夏実とポールはクスリと笑う。





「なぁ…あんた何で花屋やってんだ?」



『?』




「まだそんな年だろ?ましてや…その年で働くの辛くねぇか…」



ポール
(素直じゃねぇな…)



『正直…大変でしたよ?でも皆さんみたいな人と出会える楽しさも知れました…とても充実してます…』



心からの笑顔に蛮は口元だけ笑う。




「そうかよ…」


銀次
「名前ちゃんだよね!俺は天野銀次!さっきのが蛮ちゃん、美堂蛮ね!」


ヘヴン
「私はヘヴン!」



「これ渡しとくわ…じゃあな…いくぞ銀次」


銀次
「え?待ってよ蛮ちゃん!」



ヘヴン
「あ!ちょっと!」



蛮を追いかける銀次とヘヴン…



ポールはカウンターに置いてある名刺を取り、名前に渡す。


『え?』


ポール
「本当に素直じゃねぇよな…」


夏実
「名前ちゃん、良かったね!」



『はい!』



素直じゃない渡しかただが…


名前は大事に二人の名刺をしまう…
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