雪と夢と罪の歌

□8 はじめての殺し
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おまけ1

名前宅にて。

『紅茶とコーヒー、どっちがいい?』

「ん…紅茶かな。」

『(迷ってたな。)わかった。』

「それより名前、手を貸して。」

『?はい。』

「(いい匂い…)ハンドソープ、どれ?」

『(後ろから抱きつかないでくれ、心臓が…!)そ、それだよ。』

「(…これも桃の匂いなのか)」

『きょ、恭弥…?』

「ん?」

『手なら私一人でも洗えるのだけれど、』

「…だめ。」

『えぇ…』

「(他の男が触れて、なおかつ手の甲にキスされたのが気に入らなかったなんて、言えない。)」

END


おまけ2

後の雲雀と名前。

『そういえば恭弥、』

「なんだい?(ぎゅう)」

『(近いっ…)リボーンに言っていた"大好物"って、なんのこと?』

「ああ。…赤ん坊が『今からツナの家にくれば、あとでお前の"大好物"が食えるぞ』と連絡を寄越してね。僕もなんのことか分からなかったんだけど…」

『けど?』

「…ふふ、赤ん坊は本当によくわかっているみたいだ。僕の"大好物"なんて、ただひとつだろう?」

『んー、ハンバーグ?』

「確かに好きだけど違うよ。…大好きで愛している、名前と過ごす時間だ。」

『!恭弥…、じゃあ私たち、大好物は同じってことだねぇ。』

「(きゅん)…名前、好きだよ。(反則級の可愛さだ)」

『(きゅん)私も…す、好き。(そんな綺麗に笑わないで…っ)』


「(ああもう…!可愛いすぎる…!)」

『(うー…かっこよすぎる…!)』

END


おまけ3

後の雲雀と名前。

「あ、」

『?(恭弥まだちょっと顔赤い)』

「…セントラル、って?」

『っ!』

「(聞いたのは失敗だったか…)答えたくないならいいんだ。気にしないで。」

『…ごめん、まだ話せないの。』

「ふふ、そんなに気落ちしないでよ。全てを知ってしまえば、少しずつ知る楽しみがなくなってしまうだろう?」

『そういうもの、なの?』

「うん。とある本にね、『愛は許し、待つことだ』と描かれていたんだ。…僕はこれが俗にいう"初恋"だし、死ぬまで名前を愛し続ける。僕が許して待つのは、君だけなんだよ?素直に喜んでよ。」

『ふふ…うん。』

「それに、セントラルだとか死んだ振りをしていた彼と名前の関係も分からないけど、ちゃんと知っていることだってあるんだからね。」

『知ってること…?(なんだろう?)』

「名前が優しいことや、僕を愛してくれていること。成績が優良なことや、運動が得意なこと。それから…僕の前だと少し女の子らしい話し方になること。」

『!?う、うそ…っ、そんなはず、』

「ふふ、微妙な変化だからきっと誰も気づいていないだろうけどね。…僕だけの特権、とでも思っておくよ。」

『う…気をつけよう…』

「(ムッ)僕の前くらい取り繕わないで。二人きりのときくらいいいだろう?」

『でも、』

「…僕はその方がいいな。」

『!恭弥が望むなら、そうする。』

「名前…(どうしよう可愛いすぎて辛い)」

END
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