雪と夢と罪の歌
□7 体育祭 後編
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おまけ1
帰り道にて。
「名前はどうしてあの草食動物に構うの?」
『綱吉かい?…うーん、まあ理由はいろいろだねぇ』
「教えて。」
『ふふ、我が儘さん。…そうだね、まあ友人だからっていうのが強いかな。』
「?他にもあるの?」
『ええ。彼の優しい人柄に惹かれて、っていうのもあるけれど。…強いていうなら私と彼はただの友人ではないからね。』
「(ムッ)なにか特別なの?」
『特別…そうだね、特別かもしれない。』
「どんな風に?僕より大切?」
『ふふ、彼は私の(仮だけど)主様なんだよ。…大切に優劣はつけられないなぁ。』
「(ムスッ)主様…?僕が一番じゃないの?」
『好きの一番は恭弥だよ。でもね、大切はなんというか…私が大切だと思ったら平等に大切なんだ。好きとは別だよ。』
「…そう、ならいいよ。…でもどうして障害物競走のとき、僕のところにこなかったの?」
『だって恭弥、ああいうの出たくないだろう?』
「…うん。」
END
おまけ2
マンション前にて。
「…そういえば住所ここだったね。(本当に住んでたんだ…)」
『ああ、最上階ワンフロアだからね。暇なとき遊びにおいで?』
「最上階…ワンフロア…?」
『?そうだけど…』
「(…実は資産家の娘とか?)じゃあ今度泊まりにくる。」
『!それはいいね。ふふ、いつでも構わないよ。』
「うん、楽しみ。」
END