雪と夢と罪の歌
□6 体育祭 前編
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おまけ1
後の雲雀。
「(名前の寝顔…愛らしかった。寝起きもぼんやりしてすり寄ってきたし。ああ…腕枕って幸せなものだったんだね。吐息が首にかかって…うん、僕の理性はよく仕事をしてくれたね。)」
にしても、と思い出す。
「(料理、上手だった。明日の弁当が楽しみだ。…さっき報告させた名前の競技…100Mと障害物競走、それから選手リレーだったかな。僕は本部にいるし、そこから見よう。競技がないときは本部に来てもらおうかな。明日も朝いちで来てくれるらしいし。)」
結論からして。
「(そろそろ仕掛けるべきかな。…邪魔な虫がわいてくる前に。)」
とりあえずは明日の弁当。遠足の前の小学生って、こんな感じなのかな。わくわくする。
END
おまけ2
その日の凪との電話にて。
「《明日、体育祭なの…?》」
『おや、凪も知ってたのかい?』
「《うん…名前ちゃんの姿、見に行きたかった…学校休みにならないかな…》」
『ふふ、機会ならこれからいくらでもあるよ。体育祭という括りはないかもしれないけど、そこに拘る必要はないでしょう?』
「《…うん。……あの、名前ちゃん、来週末、その…お泊まりしに行ってもいい…?》」
『!ええ、いらっしゃい。…楽しみだなぁ…』
「《わ、私も…楽しみ…!》」
『凪とずっといられるなんて、考えただけでも幸せだねぇ。』
「《…幸せ。名前ちゃんと、おんなじ気持ち…》」
『ああ、おんなじだよ。…持ってくるものは着替えだけでいいよ。それ以外は夕方からになるけど買い物に行こうか。』
「《うん…!約束…》」
『約束だよ。…じゃあ今日はもう寝るね。』
「《おやすみ…明日、がんばって。》」
『ありがとう、おやすみ…凪。』
私の可愛いお友達。
END