12/28の日記

23:43
小説アルスラーン新刊…
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「霧」の続きを書いてたら、最後の最後で全部消してしまったのでやる気をそがれてしまいました。なので、最近読み終えた小説最終巻の感想を。


え…これ、ダイジェスト版?


そう思って、表紙を確認した。ネタバレなので、まだ読まれてない方はこれ以上これを読まれない方がいいと思いますが、ジャスワント、こんな死に方?ジャスワントが死んで、「あれ、これってダイジェスト版なの?」と思ったのです。

あっけなくない!?そして、そのあともあれよあれよとあっけない死が量産される!

「皆殺しの田中」と呼ばれているそうですが、うむ、そんな感じだ…しかも、無意味に皆殺しだ。娘候補の三人の結末ったら!タハミーネも!なにより、私の大好きなイスファーンの死にっぷり!あれこの人こんな雑魚キャラみたいな死に方でいいの?ある意味伝説的な死に方…。

恐らく、作者の中で「パルスと周辺国が滅亡し、小国が乱立する戦国時代みたくなる」「エラム(一番若いしね)が生き延び、死ぬ間際みんなが迎えに来る」ということだけ決まってて、そして今回が最終巻ね、と決定してしまったため、大慌てで殺しまくった、といった感じか。

まあ、ファランギースはこんなかんじでもいいかも。しかし、ギーヴはさあ…。経歴が全く不明なんだから、消息も全く不明でよかったんじゃないの?よりによってマラリアかあ…(いやあれは相当きついとマラリアにかかった知人が言ってたけどさ。幸い死んではない)。

あと、なんかみんな死ぬ間際に一言残してる(笑)。


気のせいか、キャラクター達の感情がまったく読み取れない。書かれてない?なんか戦争の「記録」みたいな感じで…。いや「戦記」だからこれでいいのか?

そしてヒルメス!漫画版では盲目の村娘を助けたり、なかなか格好いいキャラの描かれてるのに、ザッハークみて子ねこちゃん並みの怯え方。

おそらく、荒川先生の漫画版は、ここまで続かないと思う。多分、エクバターナ奪還したあたりで格好良く終わるんじゃないかな…。小説でも、魔導士あたりはいいんだけど、なんか空飛ぶサルみたいなんが出てきたあたりから不穏な空気出てきたし。「これいる?」的な…。


あくまで私個人の感想なんで、いやめっちゃいい話じゃん!て方もおられるとはおもいますが、初期のころの勢いはなくなったかな…。

ダリューンもねえ…。う〜ん…。


多少数人死んでも(ナルサスは亡くなっても良かったとは思うよ、スパイス的な感じで…)、仲間たちで無事パルス再建、で終わればよかったのにな…。


何はともあれ、無事終わってよかったです。

漫画のほうが好きなのは、やはり荒川先生が女性だからか、ちょこちょこっと小説にはないかすかなラブ要素が感じられるからか(村娘の時のイリーナの後ろ姿とか)。それと、雑誌新刊に描かれたジャスワントが城を出る時のサリーナとのやり取りとか。「女性用」の部分がちゃんと入ってるのよね…。

アニメ第三弾が始まることを祈ります。そして荒川先生、がんばって…。

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