暗殺教室*短編
□ふたりきり。
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静かな公園に二人きり。
こうして並んでベンチに腰かけて、太陽が沈んでいくのをただ見ているだけ。
カルマと付き合い始めてからまだ一ヶ月も経っていないけど、既に沈黙も心地よいくらいに感じていた。
「彩ー?こうして何もしないでいて、本当に楽しいの?」
「んー、楽しいっていうか安心する。でも、楽しいかな。」
なんで、とでも言いたげだ。
「なんかさ、普通もっと賑やかなところでデートってするもんじゃないの」
「カルマはそっちのほうがいい?」
「別に、どこでも何してても良いケド。なんか老夫婦みたいだなって思った。」
老夫婦…確かにそうかも。
友達にもよくババ臭いって言われるし。