何年の時を経ても貴方を愛する

□旧校舎
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凜は今日からリクオ様通う浮世絵中学に登校することとなっている。
理由は鴉天狗が他の側近たちは教室にはいれないし凜の方が人間に詳しいだろとのこと。
それなら小学校の時からとかいうのがあるかも知れないが小学校の時は護衛は二人で事足りていたのだ。
中学校はどうだろうか、小学校の時より人の怨念でそういったものを集めやすい。
もしもの時のためにクラスにも潜入出来る凜が駆り出されたのだ。
陰陽術でちょいといじれば一人分くらいの戸籍を作り出せる。これを使い浮世絵中学校に転校生として通うことにした。
流石に成人男性の平均をゆうに超えているため変化はする。それは妖怪としての力を使用するのではなくこれも陰陽師の技だ。
雨草流の陰陽師は殆どのものがこれを覚えている。元々、こういったモノが多いのだ。
ちなみに凜が潜入していることを知っているのは鴉天狗のみである。
リクオたちの前に現れたとしても黒一色の髪に青い瞳普通の少女の背これでバレることはない。
正反対すぎる。
制服を確認し式で朧車を呼びたし先回りをした。
職員には予め術を掛けておいた、転校生というものは担任に紹介されるものであろう。
朝学活の時間となりリクオのクラスの担任に教室に連れていかれる。
「こんにちは霧崎鈴音と申します○○中学校から来ました これから宜しくお願いいたします」
ニコニコと笑みを浮かべている。おそらくさわりはいいはずだ。
「霧崎はそうだな、奴良手を上挙げろ 奴良はいい奴だから頼りになるぞ」
やっぱり予想通り。
出席番号順かもしれないが一番前には座っている人がいる、そこで出席番号最後のリクオの隣となる。
 

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