何年の時を経ても貴方を愛する

□プロローグ
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霧崎第一。

無冠の五将 悪童が主将と監督を兼用している。
むろん、それ以外でも有名だ。
反則プレイ。ラフプレー・・・・これが彼らが有名な理由だ。

そして一躍有名にさせたのは現在は冠を得たが無冠の五将 鉄心 彼を徹底的に潰したからであろう。

そんなことは一切関係なく、現在 5対5のゲームを行っていた。
悪童は監督とし指示をするためにゲームには参加していなかった。

「新しく入ってきた一年には対してめぼしい者はいねぇな」
麿眉が糸を引いたような眉をしているが眉目秀麗とわかる。
彼が悪童 花宮真だ。
「今年も真たち主体にってことよね」
花宮のとなりにいた冷徹な印象がある彼女はマネージャー 雨草凜だ。
「ああ そうなるな」
そういった花宮の顔はそっちの方が全然楽とでも言いたげな表情を浮かべている。
「私、そろそろドリンク用意してくるね マネージャーは私に付いてきてください」
凜はマネージャーに声をかけあらかじめ作っておいたドリンクが置いてある部室に向った。
新入生の分もあるから往復が増えるな・・・。
そんなことも思ったが顔には出さずに黙々と運ぶ。
一つのボトルが800程で全体で軽く60をこす。
それに新入生直体験入部なので人数は30人いる。
今回の練習は1軍も2軍も新入生後関係があるため合同故に運ぶ量が多い。
他のマネージャーは一年二人に二年四人三年一人と人数はそう多くない。
およそ100としそれをこの人数で割ると1人約14本となる。
それに重さの800をかけると約11kg。
持ってみるとそれが意外と重い。
「1人、12本持って行って下さい 後は私がやりますので大丈夫です」
「はい」
一年と二年の声が揃った。
これでも先輩だ。私がちゃんとやらなきゃね、という思考回路が働いたのか約12本増やすこととなった。
この中、というより男子でも高い方の花宮と同じくらいの自分だ、だから大丈夫であろう。
カゴに6本づつ詰めて持っていく。
もうそろそろゲームも終わる。
さっさと終わらせなければ。
ゲームの他に外周ランニングから帰ってくる面々の分もそろそろ必要であろう。
凜はせっせと運び込んだ。
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