流星群

□過去そして未来
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ガクリと脱力する彼女を片手で支えるビルス。



「上手くいったようですねぇ」


「あぁ…」




ビルスは掌に光を宿す。


下に落とすとそれは地へと染みこみ、次の瞬間にはブーチョコ星は跡形もなく消え去っていた。



「ここまでしなくても良かったのでは?」


星があったであろう場所を見つめながらウイスは問いかける。


「良いんだよ。だって僕は…破壊神だからね」


ニヤリと笑いウイスを見上げる。


ウイスは困ったように微笑む。


「長居は無用だ。帰るぞ 」


「はい。」








長い過去を見終わり、私は目を覚ます。


見覚えの無い天井。


上半身を起こし周りを見渡す。


綺麗に整頓された部屋。物は少なく、必要最低限だけ揃えらているようだ。


そして、自分の居るところを見る。どうやらベットのようだ。


ポリポリと頭をかき、情報を整理する。


『確か、ビルス様達と居たんだよね…それで…うーん。』


考えてもわからないものはわならない。


ベットから立ち上がり伸びをする。


『よーし、とりあえず外に出るか~!』


扉を開けると、長い通路に繋がった。


近くの窓から外を見る。見覚えのない場所。


『ここ、ブーチョコじゃない…』


窓を飛び越え外に出る。


『まぁ、とりあえず散策だなっ!』


上機嫌で歩き出そうとした時、後ろから声をかけられた。


「どこに行かれるのですか?」


振り返るとウイスとビルスが眉間にシワを寄せ此方を見ていた。



『あ…』



「あ…ではありません。ここは窓ですよ?外に出るときはきちんと扉を使ってください。」

ため息をつくウイス。


『ご、ごめんなさい…』


「わかればよろしい。では、今回だけは特別。」


クスリと笑うウイスに軽々と持ち上げられ通路に戻る。


『えーっと…』


ウイスとビルスを交互に見上げる。
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