流星群
□過去そして未来
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それは私が7歳の頃の出来事。
私は、言霊の力を持っていた。
言葉に出すだけで実現するその力は極めて珍しく、とても有力で国民達からの期待も高かった。
私もそれに答えて生きていた。
そんなある日、事件は起きた。
私の力を利用しようとする者達が出てきたのだ。
平和だった国は乱れ、たくさんの人々が死んでいく。
国王は、私は悪くないと言った。
だが、国の様子を見ればわかる。国民からは不満の声。
私は決断した。
『私の存在をこの世から消「お待ちなさい、チヨラ。」
顔を上げるとそこには愛しい人。
『母上っ』
瞳からは涙が溢れる。そんな私を優しく、そして力強く抱きしめる。
「いい、チヨラ。そんな方法じゃ駄目よ?私の言うとおりにして、これが一番いい未来よ。でもね、この未来はあなたにとってとても過酷なものになるわ。」
母の力は未来予知。
『…うん。私にとって…私だけが辛い思いになるのなら…!』
蒼く光る瞳。
母に言われた言葉を言う。
『私は生まれた頃からなんの力も持っていない。言霊の力は封印するが、代わりに永遠の命を手に入れる。この出来事を知るのは母上のみ…』
大きく息を吸い、力強く言い放つ。
『宿れ!』
ブーチョコ星は蒼い光に包まれ、光が晴れると先程までの出来事が嘘のように平和な国へ戻った。