流星群
□食事会
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ビルスの寝室
「ムニャムニャ…ふわぁぁっ」
『あ!ウイスさん!ビルス様が起きたよ~!』
「ん…?チヨラ…?」
目をゴシゴシと擦り、また大きなあくびをした。
『おはよう。ビルス様!』
にかり、と笑い頭を撫でる。
撫でた手をパシリと叩かれた。
「ん~?何その格好…」
目を細めて私を上から下へ、下から上へと見る。
『ついさっき、地球に行ってお買い物したの!だけど、上の服しか買ってなくて…えへへ』
ぽりぽりと頬を掻きながら答えた。
上は先程購入した着物、下にはビルスと同じパンツを履いていた。
「ふーん、地球に行ったんだ。ウイスと二人で?」
『そうだよ!ね?』
くるりと振り返り、此方へ向かって歩いているウイスへ語りかけた。
ウイスはクスリと笑い、お辞儀をした。
「おはようございますビルス様。」
「ああ、おはよう。」
「ほっほっほ!そんなに睨まないでくださいよ。きちんとお土産、買ってきましたから。召し上がれますか?」
「食べる…」
テーブルに、向かい合わせでビルスとチヨラが座る。
「『いただきます!』」
「これ、なんて言うの?」
「シュークリームと言うものです。中に生クリームが入っているのですよ?生クリームと言うのはですね…」
ニコニコしながら説明するウイス。
「あー、わかったわかった!」
アーンと口を開けて一口でシュークリームを食べる。
「んんっ!これは美味い!!!」
キラキラと目を輝かしながらもう一つ、そしてまたもう一つと食べていった。
「では、私は予言魚さんにお食事あげてきますね。」
ビルスはヒラヒラとだけ手を振る。
去って行くウイスを見送りながら、疑問に思ったことをビルスに問う。
『予言魚さんってなに?』
「もぐもぐもごもごむぐぐ。(ここに住んでる魚だよ)」
『住人さん…ここには何人住んでるの?』
「ごくん。僕とウイスと予言魚さん。それと、ウイスが飼ってる魚が何匹か…ってとこかな」
ホークをクルクル回しながら答える。
「そんな事よりさ…」
ギシッと机に手を置き体を前へ乗り出す。
「随分と仲良くなってるみたいだね、ウイスと。」