敵討

□日常
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何時もの様に早朝4時に起床をし、青い団服に着替え騎士団の証である指輪をはめる。用意を終えた私は庭に出て、腰に差してある剣を抜き素振りを始めた。

「レイラは朝から熱心だな〜」

呑気な声を聞いた私は後ろを向き、ククールを見た。

「ククール、今日はドニの町行く?」

「予定としてはな」

ククールはうちの団員からは嫌われている。特に、団長であるマルチェロさんから。まぁ、何時も出歩いて女性を口説いたりイカサマしたりしていれば当然かも知れない。

「私もドニに用事があるの。一緒に行かない?私、呪文あんまり使えないから」

ククールにそう言えば了承の声が聞こえた。それを聞いた私は、正面に向き直り素振りを再開した。



素振りを開始して一時間半経った頃だろうか。三人の騎士団が私を呼びに来た。ククールはいつの間にか居なくなっていた。

「レイラ、団長がお呼びだ。何時もの事だが笑うなよ」

「無理、見るたんびに額が広くなってるんだから」

私は団長に呼び出される事が多く、その度に団長の額を見て笑ってしまい怒られる。誰でも、自分を見て笑われれば怒るよね。心の中で団長に謝りながら剣をしまい、団長の部屋へ向かって歩き出した。

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