短編(ジャンルごっちゃまぜ)
□こっちへおいで。
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『!!!;』
ガバッ!!!
『ぐっ;;おぇっ・・・;;』
「気が付いたか。」
『!!!』
「ユノ。」
『お前っ!!!』
ユノは起き上がり、田噛の胸ぐらをつかんだ。
『お前のせいで里佳子が狂っちまった!!!何が目的なんだ!!!言え!!』
「あぁ・・・もともと、情報収集であの女とは付き合っていた。」
『全部・・・崩れた・・・。』
「知ってる、見てたからな。」
『〜〜〜ッ!!!(イッラァ)』
「お前はあの女に勝手に毒を盛られたんだ。俺は関係ねぇ。」
『私がこうして"生きていた"から良かったものの、もし死んでいたら・・・。』
「お前・・・自分が生きていると思ってんのか。」
『・・・は??』
「残念ですが・・・。」
「そんなっ・・・そんなっ・・・;;ユノ・・・っユノ!!」
後ろを振り向く・・・
『お、かあさ・・・おとう、さん??』
母の泣き崩れ、それを父が支える。
『・・・あっ』
ベットに横たわり、顔色の悪いユノの姿。
「すでに死んでんだよ。お前。」
『そ、んな・・・。』
ユノが自分の屍に縋り付く母に触ろうとする・・・。
パシッ
『っ!!』
「亡者は生者に触れられねぇ。」
『・・・お、まえっ;;』
ユノの怯えた顔・・・
その顔を見て、田噛は口角が上がる。
「さあ。こっちへおいで。」
もう二度と逃げられぬ獄都へ。