銀魂 攘夷
□誰が人攫いやら
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「オイオイ、どーしたよ。ここまで寂れてきてんのか」
いつもの4人で遊郭へ繰り出してきた。どうも通り全体がくたびれた雰囲気だ。こんなところにイイ女なんているわきゃねーな...
「ここにも戦争の影響がでてきたか...」
「おいヅラ、ほれ、あの見世の女はまだ子供じゃろうて」
辰馬の目線を追うと、化粧の浮いたガキ。どこの変態が買うっつーの。年端もいかない少女が男達に媚びる様子はどうも胸糞悪い。
「まあ、高杉くんにゃ丁度いいんじゃねぇの」
「うるせえよ銀時...にしても胸糞悪い。気分が乗らねえ、俺ァ帰る」
そう言って、高杉は踵を返して遊郭を出て行った。