銀魂

□くだらないのなかに
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「ゆきちゃんおっはよー!お出汁のいい匂いがする〜」

「おはよう蓮ちゃん、今日もかわいいっていうか肌の白さが眩しいよ…」

「ほんと、うれしー!ケアした甲斐があったなあ」

「ケア?」

「そ。今はとにかくビタミンCらしいの。みな美様が言っててね、3時間おきにビタミンCゼリーを飲んで、日焼け止め塗って、紫外線ブロックして。曇りだからって油断は禁物です!」

「あちゃー、今日私日焼け止め塗ってないよ」

「まずいよ、ソレ。でもゆきちゃんってお肌ツヤツヤ〜。何使ってるの」

「CMでやってたオールインワンクリームだよ、楽ちんでいいよ」

「そんな…」

「…デパートの1階、キラキラしてて怖くて入れないんだもん。あ、ほうれん草茹で上がったかな。避けてね、熱いの通るよ〜」

「…素材がいいと何使っても可愛いのね…」

「ぅわっあっ熱、あっちっち」

「…じゃない!ちゃんと今ケアしないと後でがたがくるのよ!とりあえずこれあげるから」

「わ!こんにゃくゼリーだ、ありがと、私駄菓子好きなんだよねえ…なにこれ!すっっっぱ!」

「これが噂のビタミンCゼリーよ」



✳︎✳︎✳︎



「んんー!洗濯物も終わったし、縁側で休憩しよ!」

「お疲れ様。はい、ゆきちゃん、ビタミンC」

「ありがと、疲れてると酸っぱいの美味しいね〜」

「あり、ゆきさん、蓮さんもこんにゃくゼリー食ってんですかィ。何それ新しい味?」

「だから駄菓子のゼリーじゃないってば」

「へー、じゃあ猫の餌?」

「あはは、にゃおちゅーるじゃないですよ」

「じゃあワンちゅーるの方か。土方さんの分もありやすか」

「誰が幕府の犬だコラ」



✳︎✳︎✳︎



「はい、みなさん麦茶どうぞ」

「ありがとう」

「で、結局何食ってたんですかィ?」

「コレです。土方さん、沖田さんもどうですか?酸っぱいけど美味しいですよ」

「おう、これ見たことねぇマヨネ」

「ーズじゃないですから!お持ち帰りのたこ焼きについてくるアレじゃないですから!酸っぱくて吸うもの全てがマヨネーズじゃないですから!」

「あ?言うようになったじゃねーか」

「つーかそもそもマヨネーズ吸うものじゃねーよな」

「あはは、ほんとほんと。マヨネーズ吸うの土方さんと慎吾パパくらいだよね。私も少し吸ったことあるけれど量の問題だよね。量の。」

「えゆきそれホントか」

「げ、ゆきさんやっちまってらァ」

「だからちょっとだけですってばー」

「で、結局これ何ですかィ…すっっっぱ!」



✳︎✳︎✳︎



「ふ〜、疲れたあ」

「お疲れ様、今日ラストのビタミンC。帰った頃飲むとちょうどいいよ」

「ありがと、朝起きたら肌白くなってるかな〜」

「もう、美は1日にしてならずよ!」

「だよねえ。ね、今週末、暇してたらデパート着いてきてくれない?」

「喜んで!コスメコーナーだよね。梅雨が近いと憂鬱だけど、新作いっぱいで楽しいの」

「そうなの、楽しみ」

「あ!花金だし、ご飯も行こうよ」

「わあ、いいね!明日も頑張れちゃうよ。それじゃあ、また」

「うん、また明日ね」



✳︎おしまい✳︎


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