ナルト
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「昨日はご迷惑おかけしてごめんなさい。」
昨晩ナルトに声をかけられて訪ねたお店。今日も再びお邪魔することになった。
小洒落ていて素敵なお店でしっとり食事をしたかったのだけど。サイの一言についカッとなっちゃって...いつの間にかお箸がポキっと、ね。えへへ...
「わ、わざわざ代わりのものを?!ありがとう!」
にこやかに受け取ってくれた店主さん。ほっと胸を撫で下ろす。
「こんなによく似たお箸があるなんてね。竹の模様もそっくりだし、しなりもよくて...」
「珍しいものなんですか?」
「と、いうか自分で作ったの。」
「ええ!そんな大事なもの...!すみません...」
「いいの、使い古してたからちょうど新しいのをと思ってたの。まあ、お店で暴れるのはもう勘弁よ?」
はい、もうしません...そう言ってまた深々と謝罪をする。
「ふふ、それならいいの。サクラちゃん、だっけ、よかったらまた来てね」
「!いいんですか?」
「もちろん。そろそろ苺の美味しい時期でしょう、デザートもお出しできるから、女友達ともね」
いのでも誘ってみようかな、きっと好きなはず。それよりなんていい方なの、ゆきさん!
怒るとすごく怖いけど...カカシ先生とかのお嫁さんにいいんじゃないかしら。ああ、でもあんなセクハラ本読んでるなんて知ったら...
イルカ先生はどうかな、なんて考えてたら、ゆきさんが"ねえねえ、"と目を輝かせて質問を投げかけてきた。
「このお箸どこで買ったの?もう数膳欲しいな。里の中なら、教えてくれないかな」
「ええ、確かに里の中にあるんですが...」
嫌〜な顔をされそうだな...どうしようかと悩み事情を説明しようと彼女の方を見たけれど。あぁ、
この人の笑顔には逆らえない!