ナルト

□05
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「そういえば最近、新しい小料理屋ができたみたいですよ。」


何時ものように書類が山積みの火影室。今日は週半ばにしては少ない気がする。だけども連日の書類整理で綱手様はへそを曲げてしまっている。ああ、いつになったら真面目にやってくれるのか。気が紛れるかと、机に伏せている彼女に世間話をしてみた。


「ほぉ、なんて店だ?うまい酒はあるのか?!火影として 怪しい店ではないか偵察に行かねばな!」


がばっと顔をあげて目をらんらんとさせている。その目を仕事に向けてくださいよう、


「綱手様...それはサボりたいだけでしょう。今日は行けませんよ。こんなに書類があるんですから」

「ぶいゆー!」

「ったく煩いなあシズネは。トントンまで仕事をしろと言うのか...まあこのぐらいの量なら20時頃には終わるか...」


今日中に終わらせるおつもりなんですね、一瞬失敗したかと思われた世間話も、なかなか役に立ったみたい。

ふん、と一呼吸して筆を取ったのを見て、私も気合を入れて書類を片付けていく。



コツコツ、とドアがノックされた。あ、嫌な予感がする...


「失礼します、五代目、こちらの書類の確認をお願いします」

「ゲンマ」

「なーにー!ゲンマお前まで私に呑むなと言いたいのか!!」


やっぱり...しかめっ面のゲンマと、仕事が増えてまたも不貞腐れてる綱手様。もう、あなたは火影としての自覚がですね...


「何の話ですか。...呑み、とはいい店でも?」

「ええ、大通りの端のほうに。ほろり といったような...」

「新しく出来たみたいでな!木の葉の火影として、ここはひとつ行ってみないといけまい、なあ?ゲンマ?」

「そうですね...仕事忙しそうですし、なんなら俺が調査入れてきますよ、怪しい店じゃないかどうか。それじゃ失礼します」


ニヤと笑って千本を揺らしたゲンマは綱手様の誘いをさらりと受け流し、調査へと向かってしまった。


「...あっさり逃げましたね。」


言って後悔。背後からメラメラと熱いかつどよりと重たいオーラを感じる。


「ゲーンーマー!!!こうなったら!シズネ!書類をとっとと片付けるぞ!私も今日は絶っっっ対に呑みにいくぞ!」



あひィー!

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