銀魂
□頭痛にバファリン
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「ぷっはー、沁みるぅ」
「いい飲みっぷりだな」
昨日我慢したぶん、一段と美味しい。
隣り合って座り、テレビをつけて。ビール片手にホットプレートに肉や野菜をのせる。じゅうじゅう、といい音。
ジュウジュウ、
ジュウジュ....
...
「ね、本当に大人の階段のぼってないの」
「阿呆、新八と一緒にすんじゃねーよ」
「あは、いろいろ安心。」
ほらほら足崩して。とんとん、と太ももをたたく。
「ちょっ、お前」
「あは、痺れてた?」
「...んなことすっからジミーとかドSとか厨二病とか変なやつばっか寄ってくんだよ」
「なあに言ってるの。いつもの調子で話そうよ」
ふくらはぎをつつくと、銀さんは酷く悶える。痺れてたのね。
足を崩してからは、緊張感もそうみたいで、いつものように会話もお酒も進む。
最近のジャンプがアツいだとか、それなのに歯医者だけじゃなくて床屋もマガジンに乗り換えただとか。
「読者もついていけないインフレパワーアップがザラだから嫌なんだよ、少年漫画に金の匂いプンプンさせやがって」
「しっかりマガジン読んでるじゃない」
「敵地視察は大事なんだよ。あー食った食った、ごちそーさん」
お腹が膨れたところで、一旦テーブルの上を小綺麗にする。銀さんは飲み物を選ぼうと冷蔵庫を物色しはじめた。
「ゆきはどーなわけ?また変な替え歌でもできそーか」
「そうだなあ、」
そうだ、あの帰り際のたなびく洗濯物。
夢ならばどれほどよかったでしょう〜...
「アイロンかけなきゃ永遠にしわくちゃなまま〜...どう?」
「ひでぇ」
「タイトルは...ミカン」
「あ、次これ飲むわ温州みかんサワー」
「ちょっと」