銀魂 攘夷

□放課後の坂田くん
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相手の白旗があがる。今回の戦が収束して、俺たちは帰路を歩いていた。

高杉がりさぞ機嫌悪そうに話しかけてきた。



「おい、銀時」

「あん?どうしたむっつり助平の高杉くん」

「誰がむっつり助平だ」

「今朝のアレだ、アレ。気色悪いもんみせんじゃねーよ」



ぐ、と押し黙る高杉。
そうだろ、変な気起こして突っ走って、言い訳できねーだろ。それをいいことに、俺は説教を浴びせた。



「いつ死ぬか分からねー身だ、情なんてわかすんじゃねーぞ。アイツは故郷に帰る、ここに残るとか言い始めたらどうすんだ。分かってんのかコノヤロー」

「お前に言われる筋合いはねえ。つーかその内容そっくりそのまま返してやらァ」

「は?どう言う意味だ。俺は情もなければお前みたいにおっ死ぬ予定もありませーん」

「俺もねぇよ」



そんなことより、と高杉が本題を始めた。
今日の作戦を無視して突っ込んでいったことが迷惑だ、と苦情をいれられる。



「あん?文句か?そうしねーと仲間の犠牲があったのもわかんねーのか」

「そんなもんねーよ鬼兵隊に任せときゃよかったんだ」

「ちび総督なんぞに頼ってられるかよ」

「やんのかコラ」



やいやい言っていると、それに気がついた辰馬が一層うるさくヤイヤイ言い始める。



「おまんらせっかく無傷で戻ってこれたっちゅうに、こんなとこで喧嘩おっ始めたてどうするんじゃ...」

「ほっとけ坂本、アイツらはああなったら止められん」



そう言って、2人を残して皆はアジトに戻っていく。誰もいなくなる頃には、真剣峰打ちの大喧嘩になったのだった。

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