銀魂 攘夷
□放課後の坂田くん
3ページ/4ページ
――――
相手の白旗があがる。今回の戦が収束して、俺たちは帰路を歩いていた。
高杉がりさぞ機嫌悪そうに話しかけてきた。
「おい、銀時」
「あん?どうしたむっつり助平の高杉くん」
「誰がむっつり助平だ」
「今朝のアレだ、アレ。気色悪いもんみせんじゃねーよ」
ぐ、と押し黙る高杉。
そうだろ、変な気起こして突っ走って、言い訳できねーだろ。それをいいことに、俺は説教を浴びせた。
「いつ死ぬか分からねー身だ、情なんてわかすんじゃねーぞ。アイツは故郷に帰る、ここに残るとか言い始めたらどうすんだ。分かってんのかコノヤロー」
「お前に言われる筋合いはねえ。つーかその内容そっくりそのまま返してやらァ」
「は?どう言う意味だ。俺は情もなければお前みたいにおっ死ぬ予定もありませーん」
「俺もねぇよ」
そんなことより、と高杉が本題を始めた。
今日の作戦を無視して突っ込んでいったことが迷惑だ、と苦情をいれられる。
「あん?文句か?そうしねーと仲間の犠牲があったのもわかんねーのか」
「そんなもんねーよ鬼兵隊に任せときゃよかったんだ」
「ちび総督なんぞに頼ってられるかよ」
「やんのかコラ」
やいやい言っていると、それに気がついた辰馬が一層うるさくヤイヤイ言い始める。
「おまんらせっかく無傷で戻ってこれたっちゅうに、こんなとこで喧嘩おっ始めたてどうするんじゃ...」
「ほっとけ坂本、アイツらはああなったら止められん」
そう言って、2人を残して皆はアジトに戻っていく。誰もいなくなる頃には、真剣峰打ちの大喧嘩になったのだった。
――――――-