銀魂 攘夷
□隣の席の高杉くん
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「風邪?さっきまで元気そうに走ってたぜ」
あれからひと眠りして、遅い朝食をとっていると、辰馬とヅラがゆきの体調がすぐれないと話をしていた。
「それが、昨日俺らが出陣して以来、本尊にずっと手を合わせてたみたいでな」
「布団もかけんと寝落ちしちょったの見たときは倒れとんかと思うてビックリしたの」
「ああ。それまでも洗濯と布団干し、お供えの饅頭人数分と...この朝ごはん作ったのでトドメだったんだろうな。今は寝床にいる。高杉、昼ごろでも渉狩汗持ってってやれ。お粥は俺が作る」
「何で俺が」
「いつもヤクルト差し入れてもらってるだろ」
高杉は顔を顰めるが、きっと持っていくだろうと桂はそれ以上言わなかった。